| ランボルギーニ・ムルシエラゴはディアブロと並んで「アナログ世代のザ・スーパーカー」として高い評価を得ている |
かつてのランボルギーニ、そしてアウディの信頼性とが同居する”過渡期”のスーパーカー
さて、生産わずか186台という超希少車、ランボルギーニ・ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェがカナダにて販売中。
ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェはベースモデルとなるムルシエラゴLP640のハードコアモデルという位置づけにて2009年3月に発表され、当初350台が生産される予定だったものの、なんらかの理由にて186台のみの生産に留まっています。
搭載されるのは6.5リッターV12自然吸気、出力は670馬力、駆動方式は4WD、1,565kg、0-100km/h加速は3.2秒、パワーウエイトレシオは2.3kg/PS、最高速度は342km/hというスペックを誇ります。
カーボンファイバー製フロントフェンダー、リアクォーターパネル、エンジンカバー、フロントスポイラー等が装着され、車体重量はベースモデルから100kg軽量化されてわずか1,565kgに抑えられているのも大きな特徴(パワーアップに軽量化、というのはこの時代のランボルギーニのハードコアモデルの特徴でもある)。
このランボルギーニ・ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェはオプション満載
今回落札されたランボルギーニ・ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェはホワイトのボディカラーにブラック内装というシンプルな仕様を持っており、18インチホイールにカーボンセラミックブレーキ(標準装備)、リアフェンダー上の「SV」ロゴ、フロントアクスルリフトシステム、透明エンジンカバー、ヴェロシティAPエキゾーストシステム、アフターマーケット製ステアリングホイール、エアロパック製リアウィング、カーボンファイバー製インテリアトリム、Hertzスピーカー、オートエアコン、ケンウッド製タッチスクリーンヘッドユニットなどを備える、と紹介されています。
今回この個体を売りに出したオーナーがこの車両を購入したのは2017年だそうですが、2022年2月に行われた最後のサービスでは、ECUの再インストール、フューエルリッドの修理、パワステラインとO2センサーの交換が行われたという記録が残ります。
なお、パーツ入れ替えのために取り外された純正部品もきちんと保管されている、とのこと。
18インチサイズの18インチツインスポークホイールはブラックで仕上げられ、タイヤは2021年に装着されたフロント245/35、リア335/30のピレリPゼロロッソ。
カーボンファイバーで縁取られたエンジンルームに収まるのは自然吸気6.5リッターV12。
このムルシエラゴSV専用のインテークシステムが搭載され、バルブタイミングの見直しなどが施されていますが、この個体にはユーロチャージド・パフォーマンス・カナダのエンジンマネージメント・ソフトウェアとヴェロシティAP製エキゾーストシステム、プライマリー・キャタバイパス・パイプ(おそらく直管)が装着されています。
このランボルギーニ・ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのランボルギーニ・ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェのインテリア。
ダッシュボード、センターコンソール、ヘッドライナーまでがブラックのアルカンターラにて覆われ、マニュアル調整可能なスポーツバケットシートが装着済み。
ステアリングホイール、センターコンソール、ドアパネル、シルガードにはカーボンファイバーが使用され、オートエアコン、ショルダーレスト、ムルシエラゴのロゴ入りフロアマット、ハーツ製スピーカー、ケンウッドのタッチスクリーンヘッドユニットが装備されています。
フラットボトムステアリングホイールは社外品だと紹介されており、トランスミッションは6速マニュアル・トランスミッションをロボットにて制御するセミオートマチック「Eギア」。
上述のとおりムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェは生産台数が非常に少なく、発売されたのはアウディに買収された後ではあるものの、ベースとなるムルシエラゴともども、まだ「かつての」ランボルギーニの設計や構造を色濃く残したクルマであり、今後大きく評価を上げる可能性があると目されています。
そう考えると、今回の落札価格である856,000円(現在の為替レートでは約1億1700万円)という高値にも納得ではありますね。
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