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フェラーリがシートに関する特許を出願。これまでのシートの概念を廃止し「車体に直接取り付けられた7つのパーツ」によって乗員を支えることに

フェラーリ

| これによってシート全体の重量を低減し、さらには最大限のサポートが得られるように |

フェラーリは最大限のドライビングエクスペリエンス実現のため、ドライバーへの負担を可能な限り小さくしようとしている

さて、様々な特許を出願しているフェラーリですが、今回はシートに関する特許を出願。

この特許では従来の「座面と背もたれに分かれた、もしくは一体構造を持つシートの基本構造にクッションを貼る」という構成を根本から覆し、シートそのものを7つのパーツに分け、それらを合体させることで一つのシートとして機能せさせるという内容を持っています。

フェラーリの新しい特許によるシートはどういった仕組みを持つのか

そこで今回フェラーリが提出した特許を見てみると、その骨子としては「あらゆる体型の乗員が最大限のサポートを得ながら理想的な着座位置を見つけやすくする」「重量を最小限に抑えながら乗員を最大限にサポートする」。

つまりはこの7つの部分を動かして乗員にフィットするようにシートを変形させることになりますが、これはプロサングエのような「乗り心地を重視したクルマ」のみならずスポーツカーにとってもメリットがあるとされ、それは「軽量だから」。

7つの部位を独立させ個別に調整を行うと聞くと重量が嵩みそうですが、フェラーリはむしろ構造を簡素化しており、まずシートを構成するパーツは車体に固定されており、しかしそれぞれが油圧にて動作するアクチュエーターによって支えられ、それぞれの7つの部位は「上限、前後、左右に」最大3度の可動域を持っています。※この内容を見ると、GT系よりも、むしろ2シーターのスーパースポーツに向いていそうだ

これによって座面や背もたれのみではなく、両足のサポート、ショルダーサポート、ヘッドレストなどが”乗員の体型や必要に応じ”変形することになるようですね。

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これによってシートの重量は最小限に

この特許にて示されるとおり、シートは「別に製造したものを車体に取り付ける」ものから「車体構造の一部」となり、そのためシート重量が最小限に、しかし調整範囲が最大化することになりますが、この可動パーツは乗員ごとに記憶させておき”呼び出す”ことが可能となるほか、リアルタイムに調整することも可能だとされるので、たとえばサーキットを走行し、右カーブを曲がる際には左側のサポートを強めるなどの対応ができるようになるのかもしれません(アクティブサスペンションと同じ考え方)。

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ただしそうなるとドライビングポジションをどうやって決めるのかという問題も出てくるものの、これについては「ステアリングホイールとペダルセットをスライドさせる」ことで調整を行うのかもしれませんね。

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参照:CARBUZZ

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