| ピニンファリーナが”ジェントルマン・ドライバー”向けレースカー発売 |
ピニンファリーナが2年前に発表した「H2スピード・コンセプト」を生産に移す、と発表。
これは「水素スーパーカー」として以前コンセプトモデルが公開されたもので、ピニンファリーナがインドのマヒンドラに買収されたのちに出てきたプロジェクトですが、買収前から計画があったのか、それともマヒンドラ傘下で計画されたのかは不明。
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トヨタ・ミライと同じFCV
水素から転換された電力は4基のモーターを駆動し、これらモーターは合計で653馬力を発生。※モーターは4基ながらも駆動輪は後輪のみ
車体重量は1420キロ、0-100キロ加速は3.4秒、トップスピードは時速300キロというスペックを誇ります。
車体のデザイン自体はピニンファリーナらしく、シンプルで流れるようなラインを持っていますね。
開発パートナーはレーシングチームのGreenGT、シャシーそのものはルマンにプロトタイプクラスから参戦している車両(LMP2と以前に報じられている)からの流用となり、それのホイールベースを延長し、車幅を狭くしている、とのこと。
車両自体は完全にサーキットへとフォーカスしたものとなり、「お金のあるアマチュアドライバーに対して」販売する予定だそうです。
そして、そのターゲットを考慮して「シートを高い位置に」設定しているとのことですが、これは「コースを見やすくするため」。
これについてはよく理解できるような気がしていて、というのもぼくがアブダビのフェラーリ・ワールドにて、F1ドライバーが訓練に使用する本物のシミュレーターを使用したとき、一番苦労したのが「コースが見えない」こと。
レーシングカーはギリギリまで重心を下げているのでシートポジションも低いことがその理由ですが、「とにかく(アクセルやブレーキ、ステアリング操作以前に)前が見えない」ということが記憶の大半。
このH2スピードについて、生産は12台に限定されるとのことですが、最近はこういった「サーキット専用」もしくは「おもにサーキット走行メイン」な車が多く発売されており、それなりに市場が形成されているのかもしれませんね。