| ようやくオフィシャルのプロモーション動画が公開 |
しばらく話題の途絶えていた「イタルデザイン」が今回「ゼロウノ・ドゥエルタ(ITALDESIGN DUERTA)」のプロモーション動画を公開。
イタルデザインはかのジョルジエット・ジウジアーロ氏が設立したデザインカンパニー(カロッツェリア)ですが、その後カロッツェリアの存在意義が揺らぐ時代に突入し、その際にフォルクスワーゲングループへと吸収されることに(同様にイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナはインドのマヒンドラへ、そしてベルトーネほか多くのカロッツェリアは消滅)。
ゼロウーノは限定5台
イタルデザインがフォルクスワーゲンへと吸収されたのち、ジョルジエット・ジウジアーロ氏は自らの所有する株式を手放してイタルデザインと袂を分かっていますが、イタルデザインはデザイン業務だけではなく自動車製造業務へと業容を拡大し、「イタルデザイン・アウトモビリ・スペチアリ」を設立。
その第一号となる市販車が「ゼロウノ(ゼロウーノ)」というわけですね。
なお、このゼロウーノはアウディR8をベースとしており、プラットフォームはアルミとカーボンとの複合。
エンジンは自然吸気V10(5.2リッター)、トランスミッションや足回りもR8と共通となっています。
「クーペ」と「(オープンモデルの)ドゥエルタ※Duertaはイタリア語で”オープン”の意味」とをラインアップし、それぞれ生産台数は「5台」と相当に生産が絞られていますが、イタルデザインは今後もこういった「超高級」路線を続ける模様。
これはピニンファリーナも同様で、やはり市販車専用ブランド「ピニンファリーナ・アウトモビリ」を立ち上げ、超高級、かつ超限定市販モデルの発売をアナウンスしていますね。
話を「ゼロウノ・ドゥエルタ」に戻すと、これはオープンモデルといえど電動格納式ではなくカーボンファイバー製の「取り外し式」トップを備える「タルガトップ」。
おそらくは重量増加を嫌ったものと思われますが、日常的に乗ることよりも「コレクション」として保管されることが想定されているのかもしれません。
なお、一旦ルーフを外すと簡単に再度の取り付けができないようで、急に雨が降ってきた時に備えて「簡易ソフトトップ」も用意(このあたり、ルーフの取り外しはファクトリーに持ち込まねば行えないというフェラーリF50を連想させる)。
外観はカーボンファイバーを多用した未来的なもので、クルマというよりはなにか別の乗り物のよう。
ゼロウノ(クーペ、ドゥエルタとも)をオーダーした顧客は外装を好みにあわせてアレンジできると言われ、実際にクーペモデル(こちらのデリバリーはすでに開始)は複数パターンのリアウイングが確認されています。
価格についてはクーペが2億円、オープンモデルのドゥエルタが2億7000万円、とされています。
それでは動画を見てみよう
こちらがイタルデザイン公式、ゼロウノ・ドゥエルタ公式動画となる「ZEROUNO DUERTA」。