| 3Dプリントされた有機的なフレームを持ち、V6もしくはV8ツインターボにハイブリッドという組み合わせ |
ただし実際に発売できるかどうかはわからない
さて、ここ数年はスーパーカーやハイパーカーのスタートアップが大量に登場している状況ですが、今回はイタリアの「アンジェレッリ・アウトモビリ(Angelelli Automobili)」よりスーパーペルフォルマンテ(Superperformante)D-Oneなるクルマが発表されています。
なお、アンジェレッリ・アウトモビリというのは聞き慣れない会社ですが、これはダビデ・アンジェレッリなる人物とル・マン24時間レースやGTシリーズで活躍するレーシングドライバーによる共同プロジェクトなのだそう。
スーパーペルフォルマンテD-Oneは「3つのバリエーション」から
そしてこのアンジェレッリ・アウトモビリ・スーパーペルフォルマンテD-Oneは公道走行可能な仕様を持ち、スタンダード、D-One S、D-One Rの3つのバリエーションによって構成され、搭載されるパワーユニットは「スタンダード」「S」だと4リッターV6ツインターボ+2つのエレクトリックモーターとなり、「スタンダード」だと1,000馬力、「S」だと1,200馬力。
そして「R」になれば4.8リッターV8ツインターボ+2モーターへとバージョンアップされ、こちらの最高出力は1,350にまで高められます。
なお、最高速についてはもっともスタンダードなスーパーペルフォルマンテD-Oneでも490km/hだというので、「R」だともっと高い速度を記録するのかもしれません。
そのスタイルはなんとも形容詞がたく、ケーニグセグ・ジェスコやライカン・ハイパースポーツのような印象もあり、とにかく「典型的なハイパーカー」といった感じですね。
なお、ボディ各部にはアクティブエアロが仕込まれている、とのこと。
ただしそのシャシー構造は独特すぎた
このスーパーペルフォルマンテD-Oneのシャシー構造は非常に独特であり、多くのハイパーカーがカーボンファイバーによるモノコックを使用するものの、このD-Oneでは3Dプリントによる「オーガニックフレームデザイン」が採用され、文字通り有機的な印象を与えるように思います。
こういった3Dプリンタによる少量生産ハイパーカーの製造は最近だと珍しくはなくなってきており、今後はさらに増えてくるのかもしれません。
そしてこういった「有機的」なフレームについては、アメリカのジンガー(CZinger)が採用していることがよく知られ、AIを活用することにより、とても人間の頭脳では考えつかないような構造を実現しています(3Dプリンタとのセットだからこそなせるワザなのだと思う)。
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スーパーペルフォルマンテD-Oneのインテリアはレーシングカー的
そしてこちらはスーパーペルフォルマンテD-Oneのインテリア。
非常にシンプルな構造を持ち、デジタルとアナログを組み合わせたメインメーター、レーシングカー同様のステアリングホイールにカーボン製のシェルを持つ軽そうなシート、そしてセンターには大型ディスプレイ(なぜかエンジンスターターボタンはランボルギーニ・ウラカンから流用されているようだ)。
なお、アンジェレッリ・アウトモビリは2017年に設立されたのちにスーパーペルフォルマンテD-Oneの開発を行っており、今後は毎年8~10台を生産する予定だといい、その価格は115万ユーロ(日本円で約1億6200万円)からに設定されています。
スーパーペルフォルマンテD-Oneのプロモーション動画はこちら
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