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ランボルギーニ「レースカーと市販車は乗り入れすべき」。モータースポーツ活動強化と市販車への反映を示唆

2017/10/06

ランボルギーニは先日、スーパートロフェオ/GTチャンピオンシップ用の車両「ウラカン・スーパートロフェオEVO」を発表したばかりですが、「レース部門とロードカー部門とはより密接な関わりを持つべき」という意向を持っているようです。
ランボルギーニのモータースポーツ・アフターセールス部門のボス、シルベストロ・ダミーコによると「レースにおいてランボルギーには新参者だが、専門の部署(スクアドラ・コルセ)を持ち開発を行っている。それらとロードカーとは緊密な関係を築くべきだ」と発言。

加えてランボルギーニの研究開発部門のボス、マウリッツォ・レッジャーニ氏も「スーパートロフェオ・エボで学んだことは市販車にフィードバックできる」との見解を表明。
レース部門、そして市販車含む設計部門両方からこういった発言が出ているということは「全社的に」レースカーとロードカーとの距離を縮めようという方向だと見て間違いなさそう。

なお、「ウラカン」そのものもレースへの参戦を前提に設計されており、というのも「ボディパネルの交換が非常に容易」。
つまりレース用のアウターへと変更することが簡単で、レース中に破損してもパーツを交換できること、エアロパッケージが変更されても簡単に新しいものへとチェンジできる、ということに。

そして市販モデルのウラカンが発表されてから間もなく「スーパートロフェオ」「GT3」車両が登場したことを見ても、「市販モデルとレースカーとの開発が同期していた」と考えるのが妥当。

当時のCEOはステファン・ヴィンケルマン氏ですが、同氏はその後「アウディスポーツ(旧クワトロ)」へと移籍しており、その後もプライベーター向けにレーシングカーの販売を強化したり、ル・マンにも最大の体制で市販車ベースのレースカーを投入したり、そこから得た技術を市販モデルにオプションとして用意したり、という活動を行っています。

よって、現在の方向はステファン・ヴィンケルマン氏在籍時からの「既定路線」であり、それが現在のCEO、ステファノ・ドメニカリ氏となってから加速された(ドメニカリ氏はスクーデリア・フェラーリの責任者だったので完全にレース畑の人間)とも言えそう。

よって今後ランボルギーニはさらにモータースポーツ色を強めるのは間違いないと思われますが、ウラカンについては今後7つのバリエーションが登場すると言われ(バルケッタ、スピードスター、スーパーレッジェーラ、SV、タルガ、GT3、サファリ)、ランボルギーニとしては未曾有のラインアップを持つことになり、加えてモータースポーツ活動強化、ウルスの発売によって大きくそのブランドイメージが変わってゆくことになりそうです。

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