| 現時点では実際に問題や事故は発生しておらず、しかし内包される可能性は100% |
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA=National Highway Traffic Safety Administration)がランボルギーニ・アヴェンタドールSVJに関するリコールを発表。
対象となるのは2018年~2021年モデル(製造は2018年6月4日~2021年1月15日)のアヴェンタドールSVJクーペのみで、該当する台数は221台、そして不良率はなんと「100%」だとされています。
問題の内容は「意図せずリアハッチが外れる」
今回のリコールにつき、問題の内容は「エンジンフードが外れる」とされており、原因はエンジンの発する熱。
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのエンジンフードはダンパーによる開閉式ではなく、クイックリリースによる「着脱式」を採用しています。
そしてエンジンからの熱が想定を超えた場合、このクイックリリース周辺パーツが溶けて変形し、それによってエンジンフードの保持ができなくなり、最悪の場合は「エンジンフードが飛んでいってしまう」ことに。
幸い、これまで実際にエンジンフードが開いたりエンジンフードが飛んでいったりした例は無いそうですが、ランボルギーニは今年1月にフランスの正規ディーラーよりこの可能性を指摘され、その後に調査を行い、今回のリコールとなったようですね。
対策としてはエンジンフードのクイックリリースに使用されるスクリュー(ねじ)を対策品に交換するということになり、北米では4月9日からユーザーに対する告知を行うとされています。
ランボルギーニはもともとリコールの少ないメーカーではあるものの、そのリコールの多くが「熱」に関係しており、ここは「スーパーカーと普通のクルマとは根本的に異なる」と思い知らされる部分ですね。
ちょっと前にはフェラーリ812スーパーファストのリアガラスが「外れて飛んでゆく可能性」ありとしてリコールが行われていますが、これも非常に高い速度にて走行した場合にのみ発生する問題だと思われ、やはり「スーパーカーならでは」の事例なのかもしれません。
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