| ランボルギーニは非常に「従業員に優しい企業」として知られている |
現在のランボルギーニは労働組合とも良好な関係を維持
さて、ランボルギーニはかねてより従業員に優しい「ホワイト企業」として知られていますが、今回もそのホワイトぶりをいかんなく発揮し、「労働時間を減らし、それにも関わらず所得を増加させる」というニュース。
ランボルギーニは2022年には前年比10%増の9,233台を販売して過去最高の業績を記録することになり、今年もこれを超えるのは「確実」だと見られ、さらには2024年末までの生産予定が全て埋まっているという好調ぶりです。
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ランボルギーニは「週休4日」を導入
そして今回報じられたのが「ランボルギーニが週休3日制を導入した」という報道で、これによると地元労働組合ならびにその支援組織であるFIOMとFIM-CISLとランボルギーニが「労働時間を大幅に短縮することで”歴史的”合意に達した」もよう。
まず2交代制を採用する生産部門の従業員は、週5日勤務と週4日勤務を交互に行うことになり、この変更によって年間の労働日数は22日少なくなります。
一方で3交代制にて働く従業員は、週5日勤務と週4日勤務を2回繰り返すという勤務形態を取り、年間31日の労働日数が削減される、とのこと。
ただしここからが今回の「合意」の本題で、通常、労働日数の削減は給与のカットを意味するものの、ランボルギーニの場合では逆に従業員の収入が増えることになるそうで、労働組合とランボルギーニとの幅広い合意の一環として、従業員に対しては今年12月に1,000ユーロ以上のボーナスが支給されるとのこと。
さらにランボルギーニは変動ボーナスの額を50%増やすといい(今回の”増額”は基本給アップではなく調整可能な賞与にて調整されており、これはリスク回避のためだと思われる)、今後増加が見込まれる生産に対応するため、500人の新規雇用が追加されることについても報じられています。
他にはこんな「ホワイト」な一面も
なお、ランボルギーニはもともと家族的な企業として誕生していて、しかし創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニは比較的早い段階からオートメーションによる生産へと移行しており、ここで(様々な背景から)発生したのが「労働争議」。
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この労働争議はフェルッチオ・ランボルギーニを大きく悩ませることになり、「自分は会社を良くしようと考えているのに、なぜ従業員はそれを理解できずに文句ばかり言うのか」と疲れ果て、結果的には創業からわずか7年で(会社としての)ランボルギーニを手放して隠居することとなってしまうわけですね。
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ただ、現在のランボルギーニは完全なるホワイト企業として知られており、結婚式にはランボルギーニを貸し出したり、社員食堂にはメタボな人向けのメニューがあったり(糖尿病患者向けの食事もあるらしい)といったことが報じられ、さらには「新米パパ向けの教育」などライフスタイルのバックアップ、そして様々な健康管理支援なども行われていることで知られます。
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加えて、実際の業務に関しても研修境域制度の充実、キャリアアップの支援が行われているといい、非常に働きやすい環境が整っているようですね。
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参照: Automotive News Europe