エアロダイナミクスに特化した限定モデル、第一号者はロシアのチューナーへと納車
ここ最近パガーニの謎プロトタイプが走行していることで世間を騒がせていましたが、これはパガーニ・ウアイラの新しいバージョン「ドラゴン」であることが判明。
報道によると合計5台が製造される予定の限定モデルで、最初の一台はロシアのチューナー、「トップカー(TopCar)」に納車される予定である、とのこと。
なお、トップカーは以前にもパガーニとのコラボレーションにてゾンダのワンオフモデルをリリースしていますが、パガーニにオーダーを行う「(ぼくの知る限りでは)唯一の」チューナーでもありますね。
いまのところスペック詳細は不明
現段階ではその内容は明かされておらず、実際の生産は「ウアイラ・ロードスター」の予定生産台数を終了させたのちに開始される、とのこと。
よって現在走行している個体は試作用の「プロトタイプにとどまる」ということになりそう。
ざっと見た感じでは巨大なリアディフューザー、地を這うようなフロントスプリッター、そしてルーフにはシュノーケルとシャークフィンが装備されていることがわかりますが、リアウイングは意外や地味。
カラーリングはチタンっぽいグレーにオレンジのアクセントが付与されているものの、おそらく「5台すべて」異なるカラーリングとなりそうです。
フロントフェンダーやドア、サイドステップ、リアフェンダーもこれまでに見たことがない新しい形状(ルーバーが多用されていることがデザイン上の一つの特徴)を持っていて、おそらくは「ワイドボディ」を装着しているものと思われ、(前後トラックを拡大することで)サーキットでの走行性能を重視した限定モデルなのかもしれませんね。
なお、最近のパガーニは顧客の要望に応じてボディカラーだけではなくエアロパーツ形状も変更するなど「完全オーダーメード」に対応する傾向にあり、少しづつそのあり方を変えてきているようです(パガーニなりに生き残りの方法を模索しているのかも)。
この「ウアイラ・ドラゴン」のエンジンはメルセデスAMGより供給を受けるV12ツインターボを採用することになりそうですが、この外観を見るにウアイラのハードコアモデル「BC」の745馬力を超えることになりそう。
加えてパガーニはすでにウアイラの後継モデルについていくつか情報を公開しており、エンジンは現在のウアイラと同じV12ツインターボ、しかし「マニュアル・トランスミッション」の復活とピュアエレクトリックモデルの発売についても触れていますが、この「ウアイラ・ドラゴン」はウアイラのモデルライフ最後を飾る”ファイナルモデル”としての位置づけとなるのかもしれませんね。