| ウアイラ以上に美しく芸術的なエンジンルームを持つクルマはほかにない |
ときどき出てくるパガーニ・ウアイラの中古売物件。
今回は2014年製のウアイラに、サーキット走行志向へとエアロパッケージ/設定を変更する「テンペスタ・パッケージ」を装着した車両が販売中。
ウアイラの生産は100台に絞られており、その中でもテンペスタ・パッケージを装着した車両は非常に少ないと思われるため、今回の売り物は「かなり希少」だと考えられます。
今回のパガーニ・ウアイラのコンディションは新車並み
このウアイラの走行距離はわずか1126キロに留まり、「ほぼ新車」と言っても差し支えないレベル。
生産番号は「57」なのでちょうど「100台の真ん中」くらいということになり、最初の納車先はアメリカ合衆国。
販売価格については例によって「ASK」ですが、おそらくは3億円前後では、と見られています。
ボディパネルのほとんどはネイキッドカーボン(カーボンむき出し)、そしてフロント、ルーフ、ピラー、サイド、エアインテーク周辺はレッドのアクセント。
ホイールもレッドとブラックに彩られ、全体的に統一感の高い仕様です。
テールパイプはおなじみ「クワッド」。
もちろんチタン製ですね。
ナンバープレート取付部にはホワイトで「PAGANI」のレター。
その下にはバックカメラ、そしてリアフォグランプも。
リアディフューザーはネイキッドカーボンです。
ヴィンテージっぽいマーブル柄のレザーでつくられた専用バッグ。
本当にこれだけ収納できるんかいな?と疑問になるものの、ちゃんと収納できるのでしょうね。
パガーニ・ウアイラのインテリアは独特の雰囲気を持っている
そしてインテリアはブラックとレッドのレザー、そしてアルカンタラをベースにカーボンとアルミがふんだんに使用され、「豪華きわまりない」雰囲気に。
インテリアはレトロな雰囲気、そしてサイバーパンクな雰囲気も。
ウアイラのキーが「ウアイラ型」を持つことは知っていましたが、センターコンソールにこうやって挿すというのは初めて知りました。
メーターもレトロかつサイバーパンク。
削り出しそしてポリッシュのかけられたアルミパーツの質感が非常に高く、同時に優れたクラフトマンシップが感じられるところ。
メーターパネル内のフォントや指針もパガーニならでは。
パガーニほどエンジンルームが美しいクルマはほかにない
そしてこちらはウアイラのエンジンルーム。
ウアイラはカーボン製のバスタブシャシーを持ちますが、前後セクションはスペースフレーム構造。
エンジンはメルセデスAMGから供給を受けたV12ツインターボです。
ただしエンジンは「AMG」の文字を除けば、それがAMG製であるとわからないほど大きくカバー類が変更に。
クロスバーやジョイント、ボルト、パイプ類やバンドに至るまでが「芸術品レベル」。
なお、面白いのはバー類のジョイントが「ピロボール」であること。
つなり前後方向の剛性は担保しつつも、ねじれは許容するということになりそうですね(走行する際にはけっこうガチャガチャと音を発しそうではある)。
とにかく「美しい」としかいいようのないエンジンルーム。
何時間でも眺めることができそうですね。
パガーニに関しては生産終了から長い期間が経過するも「ゾンダ」の人気が高いようですが、こうやって見るとウアイラは(ゾンダにはない)高い芸術性、美しい仕上がりを持っており、甲乙つけがたい魅力を持っているようです。