| S2000は今年で発売20周年 |
ホンダがオートサロン2020(2020年1月10日~12日開催)にて、ホンダの純正アクセサリー部門「ホンダアクセス」を通じ、S2000 20thプロトタイプほかカスタムカーを展示する、と発表。
やはり最大の目玉はこのS2000 20thプロトタイプですが、これはS2000ユーザーの意見を反映させたコンセプトカーだとされ、新デザインそして大きく口を開けたフロントバンパー、Aピラー/ドアミラー/ホイールのグロスブラック仕上げ、スモークヘッドライトなどが取り入れられて「現代風」に。
そして「現代風」なのは外観だけではなく、サスペンション、オーディオ、パフォーマンスにおいてもアップデートが施される、と紹介されています(ホンダアクセスのトップページでは、製作中の画像が掲載されている)。
ホンダS2000は登場20周年を迎える
そしてこのコンセプトカーの名称のとおり、ホンダS2000は1999年発売(発表は1998年)なので、今年で発売20周年。
もともとは1995年に東京モーターショーにて発表された「SSM(スポーツスタディモデル)」までルーツを辿ることができ、この市販モデルがS2000ということになります。
ホンダS2000の元祖「SSMコンセプト」はピニンファリーナデザインだった。S2000との差、そしてS2000を再評価してみよう
ホンダS2000はホンダ創業50周年の一環として発売されたモデルでもあり(それだけに創業70周年の今年になんらホンダが発表しなかったのはちょっと残念)、かつ29年ぶりのFRということで大きな話題を呼んだスポーツカーでもありますね。
高回転型エンジン(F20C)を積んでピーキーだった前期(AP1)、パワーは下がったもののトルクが増強されて乗りやすくなった後期型(AP2)を経て2009年に販売を終了。
販売期間中はさほど台数が延びなかったものの(日本では2万台、世界では11万台)、そのピュアさは時がたっても色褪せず、中古市場においても年々価値を上げていることでも知られます。
ただ、残念なことに(創業70周年に際して何も触れられなかったことでわかるとおり)ホンダは現時点でS2000の後継モデルを考えていないと報じられますが、日産がGT-Rを、マツダがロードスターを「ブランドの資産として」活用しているように、S2000についてもホンダ自らがレストアプロジェクトを始動させたり、その中で現代風にカスタムするといった動きを見せてくれればいいなあ、と考えています。
なお、S2000復活を望む人は当然ながら非常に多く、レンダリングアーティストが「新型S2000」を公開したことも。
ホンダアクセスはほかにもこういったカスタムカーをオートサロンに展示予定
そのほか、ホンダは「初代シビック・タイプR(EK9)」をベースにした”シビック・サイバーナイト・ジャパン・クルーザー2020”。
こちらも「現代風」カスタムだと言えますが、「サイバー」の名の通りちょっと未来チック。
バンパー含むボディパネルはより滑らかに、ドアミラーはNSX風に、ヘッドライトも近未来風に。
ホイールもイマっぽい感じですね。
「タイプRっぽさ」は失われているものの、これはこれで「ひとつのあり方」なのかもしれません。
さらには「ステップワゴン”KACHIATTO”コンセプト」。
マルチパーパス・スロープ・ビークルというキャプションがありますが、画像の通りスロープを利用してバイクなどを積み込める構造を持つようです。
ホンダそして日産も過去に同様のコンセプトカー(カスタマイズカー)を発表していたように記憶していますが、けっこうな需要があるのかもしれませんね。
VIA:CARSCOOPS, HONDA ACCESS