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CR-V、フィットがRAV4/ヤリスに惨敗のホンダ。無味無臭な都会派デザインを捨て「マッチョになる」ことを検討中

2020/10/12

| 現代では「個性的なクルマ」のほうが売れやすい傾向にあるようだ |

ホンダは先日、マイナーチェンジを受けたピックアップトラック(これでも北米ではミッドサイズらしい・・・)、リッジラインを発表したところですが、これはマイナーチェンジ前のデザインに比べてずいぶん「マッチョ」になっています。

これについて、ホンダのデザイナーは「消費者はマッチョなトラックを好むため」だと語っていますが、これを証明する例が実際にあり、たとえばトヨタRAV4はモデルチェンジによってアウトドアっぽくマッチョに変身し(それまではスマートなシティ風SUVだった)、これによってアメリカで最も売れるSUVへと成長しています。

世の中は「アクの強いクルマ」を好む方向へ?

この傾向は日本でも同様で、トヨタRAV4はCR-Vに対して大きく販売面でリードしており、さらにダイハツ・ロッキーやトヨタ・ライズの好調からもわかるとおい「アウトドアテイストが好まれる」傾向にある模様。

そしてもう一つのトレンドとしては「アクの強いクルマ」が好まれるというもので、ほぼ同時期にニューモデルが発売されたホンダ・フィットとトヨタ・ヤリスとでは圧倒的にヤリスの勝利。

なお、ヤリスがモデルチェンジする前(ヴィッツだった時代)はフィットとヴィッツとで「ほぼ販売が接近していた」ものの、ヤリスにスイッチしてからは一気にその均衡が破れることとなっています。

それを考えると「差し障りのないスマートなクルマ」よりはアクの強いクルマのほうが好まれる傾向があると考えられ、とにかくホンダの「今のデザインテイストはあまり好まれない」のかも。

加えてプリウスやアクアといった「これまで人気だったハイブリッドカー」の人気もここしばらく下がり続けていて、つまりは「我慢して環境性能の高いクルマに乗る」「燃費を優先して面白くもないクルマに乗る」という傾向から「乗りたいクルマに乗る」「デザインが面白いクルマに乗る」という傾向が強くなってきたのかもしれません。

金太郎飴は諸刃の剣城

現在は新興市場にてブランドとしてのプレゼンスを高めるために各社とも「全ラインアップで共通したデザインを採用する」傾向にあり、とくにメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWといったジャーマンスリーにその傾向が強く、日本の自動車メーカーでも日産やスバル、マツダはデザインを統一する方向へ。

逆にこういった傾向を持たないのはトヨタとヒュンダイくらいで、これらは「完全なる少数派」です。

この金太郎飴化のメリットとしては「ブランドとして統一されたデザインを与えることで、ブランドの認知度と存在感が強くなる」ということですが、デメリットとしては「そのデザインが気に入らなければ、そのブランドのクルマを買わなりという人が出てくる」「そのデザインが一般に受けなければ、そのブランドは輝きを失ってしまう」という現象も。

たとえばプジョーやシトロエンのように、新しいデザイン言語が人気化すればブランドとしての人気が高まるものの、ジャガーのように現世代のデザインを気に入ってもらえなければ「ブランド丸ごと不人気化」となるわけですね。

ホンダのデザインは今後マッチョに

そういった意味では現在のホンダは「デザイン的に世間の流行や好みとマッチしておらず」そのために販売を落としているとも考えられますが、ホンダは北米市場にてセールスが低迷しているパスポート、そしてパイロットについてもリッジライン同様に「マッチョ化」することを検討しているといい、今後の展開にはちょっと期待したいところ。

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なお、ホンダは来年にフルモデルチェンジを迎えるであろう新型シビックについても、現在のホンダが推進する「人畜無害」デザインへと変化することが明らかになっていて、「このまま進んで大丈夫か」という気もしてきますね。

参照: Motortrend

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