| どうやらこのNSXは販売に苦戦し値下げを行ったようだ |
ホンダNSXそのものは人気だが、ここまで弄られていると手を出すのに戸惑ってしまう
さて、初代ホンダNSXは現在継続してその価値を上げ続けていますが、その一方で改造車となると全く人気がないのもまた事実。
今回ストックホルムにて販売されているNSXは見ての通りヴェイルサイド製エアロキットを中心に大きく改造され、ちょっと前までは699,000スウェーデン・クローナ(日本円で約890万円)で販売されていたものがいまひとつ売れず、今回650,000クローナ(約830万円)へと値下げされています。
ベースとなるのは1991年製の前期型NSX
この「改造」NSXを販売しているのはカスタムカー・ストックホルム ABなるショップですが、販売ページの情報を見てみると、ベースとなったのは1991年製の初期型NSXで、走行距離はわずか12,780kmにとどまる、とのこと。
見たところルーフとガラス以外はすべて交換されていると考えてよく、フロントだとバンパー、フェンダー、フード、さらにはヘッドライトも交換済み。
サイドだとドアミラー、ドアパネル、リアフェンダーやサイドステップまでもが入れ替えられています。
なおホイールはフロント19インチ、リア20インチという大きなサイズで、ディスク面は「タービン」スタイルを持ち、なんとなく(ホイールは)スパイカーっぽい雰囲気も。
サイドから見たときはBピラー付近から「ベースはNSX」とかろうじて判断できるものの、リアから見ると完全にNSXの面影が失われており、リアバンパー、リアデッキ、リアフェンダー、そしてテールランプ(フェラーリ360モデナからの移植)とその周辺が変更され、リアウイングも追加されています。
テールパイプはセンター出しへと改められ、後ろから見るともうもとのクルマが何だったのか判別することは非常に困難。
もちろん相当に改造費がかかっているものと思われ、さらに2021年にはオールペンが施されている、と紹介されています。
その他、このホンダNSXにはこんな改造も
そしてこのホンダNSXのカスタムは外観だけではなく、サスペンションについてはBCレーシング製へと変更されているほか、エンジンが300馬力へとパワーアップしている、とのこと。
ちなみにエンジンルームのカバーもこんな感じに変更されています。
このカバーは取り外すことも可能ですが、もともとホンダNSXのエンジンは「見せる」ことを前提に作っているわけではないので、どちらかというと「隠しておいた」ほうがいいのかも。
なお、つい最近にはカムベルト、ウォーターポンプ、フルード類を交換するというメンテナンスが行われている、とアナウンスされています。
インテリアは(エクステリアに比較すると)まだノーマルに近く、しかしセンターコンソールにはカーボンファイバー、そしてダッシュボードやルーフ、ドインナーパネルにはアルカンターラが使用されています。
おそらくシートはノーマルのままだと思われますが、S2000から移植したデジタルメーター、社外品のクイックリリース付きモモ製ステアリングホイールといった改造点も紹介されています。
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参照:Custom Car Sthlm AB