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ちょっと価格が気になる。初代マツダ・ロードスター(NA)を無改造でEVへと変換するキットが登場、100kgの増加のみで出力が向上し、加速性能はNDロードスターと同等へ

ちょっと価格が気になる。初代マツダ・ロードスター(NA)を無改造でEVへと変換するキットが登場、100kgの増加のみで出力が向上し、加速性能はNDロードスターと同等へ

| NAロードスターは非常に安価にて入手することができるため、このコンバージョンキットは「価格次第」でかなりの人気を獲得することになるのかも |

さらにこのキットの装着によって重量配分が変化せず、しかし重心は「より低く」

さて、現在一部で話題となっているのが「エレクトロモッド」。

これは従来の車両のパワートレーンを「ピュアエレクトリック」へと入れ替えるというもので、ジャガーやミニが「公式」としてこれを行うほか、サードパーティーによる展開もなされています(この改造に助成金が出る地域もある)。

ただ、これらエレクトロモッドはそれなりの費用がかかるため、そのコストを支払うに値するクルマ(たとえばポルシェ911など)を対象に行われることが多かったものの、今回紹介するのはその相場が安価なことで知られる「NAロードスター」。

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エレクトロモッドによる重量増加は「100kgのみ」

そしてこのマツダ・ロードスターのエレクトロモッドを行うのはエレクトロジェニック(Electrogenic)社で、同社はすでにジャガーEタイプ、ポルシェ911、ロールス・ロイス・ファントム、デロリアンDMC-12など100台を超えるクルマの「電動コンバージョン」を行った実績を持っており、いわゆる電動パワートレインの製造を行っているリーディングカンパニー。

専門のインストーラーが(加工無しで装着でき、完全に元に戻せる)EVコンバージョンキットを取り付け、これにより愛好家やコレクターが自分のお気に入りのクルマを全く新しい方法で体験できる機会を提供しています。

そしてその最新作が「「世界で最もアイコニックなオープンカーの一つ」である初代マツダ・ロードスターで、このクルマの排気ガスを「ゼロ」とすることで将来にわたって楽しめるクルマへと変換しているわけですね。

コンバージョン後のMX-5は、車両の重量が100kg増えて約1,100kgとなりますが、マツダが実現した重量配分は影響を受けず、(出力向上によって)パワーウェイトレシオは21%向上します。

このドロップイン型コンバージョンキットの出力は160馬力、そしてこの装着によって0-60 mph(0-96km-h)の加速タイムは約6秒に短縮されると述べていますが、この約「3秒」の改善によって現代のロードスター(ND)と同等の性能を発揮することに。

なお、現実世界での走行距離は240㎞以上、急速充電を行えば1時間でチャージが完了します。

マツダ・ロードスターのエレクトリックコンバージョンはこんな特徴を持っている

このエレクトリックコンバージョンキットは、もともとのロードスターを3Dスキャンし、「加工無しで」インストールすることを目的に設計されていますが、キットの質量が車体下部に配置されるように等の工夫がなされています。

バッテリー(42kWh)は重量配分最適化のためボンネット下とリアトランク(燃料タンクのあった位置)へと分散し取り付けられることとなり、これによる荷室容量にも変更がない、とのこと。

なお、コンバージョンキットの中心にあるのは「車両制御ユニット(VCU)」で、このVCUが”十分に調整された自然なスロットルレスポンス”を提供するため、そのフィーリングはガソリンエンジン搭載版とほとんど変わらないといい、しかしドライバーの意図に応じてSPORTモードとECOモードを選べる柔軟性も提供しています。

ちなみに元の車両のトランスミッションについては「マニュアルでもオートマチックでも、どちらでも対応可能」。

これらを総合するに、非常に魅力的な内容を持つようにも思えますが、現時点ではキット価格が発表されていないために「費用対効果は判断できず」。※ただ、エレクトロジェニック社もこれが売れないと意味がないので、かなり価格を抑えているのだと考えられる

「私たちは、軽量でバランスの取れた後輪駆動の電動化されたモダンクラシックカーのコンセプトに長年興味を持っていました。運転の楽しさにおいて、実際に古き良き時代の魅力を感じられるクルマを提供したいと思っていたのです。MX-5(ロードスター)コンバージョンのアイデアには非常に多くの関心を寄せられてきました。今回、私たちの創作を世界に公開し、MX-5ファンに歴史的なスポーツカーの一つを電動化するチャンスを提供できることに興奮しています。」

エレクトロジェニックCEO スティーブ・ドラムンド

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参照:Electrogenic

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