| まさかこのクルマが売りに出ようとは |
日産自動車は、数年前にR35 GT-Rのエンジン含むパワートレーンをジュークへと移植した「ジュークR」を発売していますが、ぼくの知る限りでは「初」の売り物が登場。
これはドイツのVDMカーズが高級車(と高級品の)売買サイト、 James Editionに情報を登録したもので、その販売価格として、およそ7700万円が掲示されています。
日産はジュークRについて多くを語っていないものの、イギリスのRMLグループとのコラボレーションにて5台のみが製造され、世界各地の公式イベントにも登場し、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなどスーパーカーをカモる様子を公開したことも。
今回販売中のジュークRは「さらなる強化版」
なお、今回売りに出ているジュークRについては、イギリスのサヴァーン・ヴァレー・モータースポーツが(ジュークRに対し)さらなるカスタムを行ったもので、その名を「SVM ジュークR 700」。
その名から想像できるとおり出力は700馬力となっており、これは1,050ccインジェクターや専用エアインテーク、カスタムエキゾーストシステム等によって達成されたもの。
参考までに、もともとのジュークRの出力は545馬力(バージョン2.0では600馬力)なので相当なパワーアップを果たしたということになります。
こうやって見ると、たしかにエンジンそのものはGT-Rと一緒で、しかしフロントバルクヘッドにめり込むかのように搭載され、「フロントミッドシップ」を強く意識したであろうことがわかります。
もちろんサスペンションやブレーキもアップグレードされ、サスペンションはナイトロン製に、そして前後ブレーキディスクはR35 GT-R用へと置き換えられることに。
ホイールもGT-R用の20インチ、そしてタイヤサイズはフロントが225/40、リアでは285/35。
ボンネット上のNACAダクトもGT-Rから移植しているように見えますね。
インテリアも当然ながら特別製となり、メーター類はGT-Rから拝借したものへと変更され、ロールケージも組み込まれています。
見る範囲では、バケットシートは「カーボンシェル」。
新車販売価格が4500-5000万円だと言われており、それを考えるとけっこうなプレミア価格ということになるものの、世界に5台という希少性、そして走行距離わずか20kmという新車コンディションを考慮するに、「これは買い」なのかもしれません。