| R34スカイラインGT-Rは「ワイルド・スピード」人気もあって市場の飢餓感が非常に強い |
さらにこの個体はニスモによって数々のチューンが施される
さて、米中古車売買サイト、ブリング・ア・トレーラーにてR34 スカイラインGT-Rが出品され、あと2日を残しておよそ3300万円程度まで価格が上昇しており、「最終的に4000万円を突破するのでは」と見られています。
このR34 スカイラインGT-Rは2002年モデルの「M-Spec Nür(R34 GT-Rの生産終了記念モデル)」で、285台が生産されたうちの222番めという個体。
ニスモ大森ファクトリーにてチューンされたのちに現在のオーストラリアのオーナーが購入した、と紹介されています。
このR34 スカイラインGT-R M-Spec Nürはこんな仕様を持っている
そこで今回出品されているR34 スカイラインGT-R M-Spec Nürを見てみると、まずボディカラーは人気の高いミレニアムジェイド。
搭載されるエンジンは誉れ高きRB26DETT直列6気筒(M-Spec Nürではエンジンブロックやウォーターポンプ、エキゾーストマニホールドなどがN1仕様)、トランスミッションは6速MT、リミテッドスリップリアデフを備えたATTESA全輪駆動システムが組み合わされます。※この個体のエンジンには「Nur S engine #159」と刻まれたバッジが装着されている
そのほか装備としてはスーパーHICAS(リヤステアリング)、ブレンボ製ディスクブレーキ、寒冷地仕様(珍しい)、CDプレーヤー、オートエアコン、マルチファンクションLCDスクリーン、プライバシーガラスといったものが(標準にせよオプションにせよ)紹介されています。
ニスモによってチューンされた内容だとニュルスポーツエンジンパッケージ、アルミ製ラジエター、補助オイルクーラー、スポーツエアインテークシステム、アップグレードエンジンマウント、スポーツクラッチ、2ピースフロントブレーキローター、調整式コイルオーバー、18インチサイズのLM GT4ホイール、LEDテールライト。
さらにはライマックス製エキゾーストシステム、ミドリ製ブレーキクーリングキットも取り付けられており、現在の走行距離は53,000km、出品者はオーストラリアのメルボルンに拠点を構えるディーラーで、取扱説明書やNISMOによる書類などが付属する、とのこと。
ブラック仕上げの18インチNISMO LM GT4ホイールには、2021年の日付コードが刻印されたコンチネンタル製コンチスポーツコンタクト3が装着され、車高調整式サスペンションとスタビライザーも装着済み。
コックピットに目を移すと、M-Spec用のマニュアル調整式ヒーター付スポーツシート(ハーネスパススルー付、GT-Rエンブロイダリー付、ブラックレザー張り)が取り付けられ、リアシート、ドアパネル、センターコンソールにも同色レザーが採用されています。
本革巻きステアリングホイールにはエアバッグが装備され、300km/hスケールを持つスピードメーター、冷却水温と燃料レベルをモニターするメーターがフレームに収められるほか、ダッシュボード中央のデジタルNISMOマルチファンクションディスプレイにはブースト圧、スロットル入力、インジェクター作業量、温度測定値などの追加情報が表示されることに。
R34スカイラインGT-Rは2024年以降に大幅な値上がりが予想される
なお、現在アメリカでは「25年ルール」なるものが存在し、これは「新車発売時に、アメリカで販売されなかったクルマはその後25年間、アメリカに輸入し登録することはできない」としたもの。
ただしご存知の通り「スカイライン」GT-Rはワイルド・スピードの人気も手伝い、いわゆる「JDM(日本国内専用車)」の代表格としてカルト的な人気を誇っており、よって発売から25年が経過する「2024年」には大量のR34 スカイラインGT-Rがアメリカに流れることになるのは間違いなく、これによって相場が大きく変動すると言われています。
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しかしながらすでに生産されておらず、現存する個体数が限られていることからR34 スカイラインGT-Rが奪い合いになることは間違いなく、よってすでに争奪戦は始まっており、そのため国内在庫は枯渇寸前といった状況です。
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