| 日産にとって「サニー」がひとつの資産であることは間違いない |
できれば電動化時代にレトロなルックスとともに復活してほしいものである
さて、日産サニーの現代版をイメージした「ロケットサニー(SUNNY ROCKET)」なるCG動画が公開。
これはユーチューバー、@chinadolls氏が作成し自身のYoutubeチャンネルへと公開したもので、ノスタルジーとテクノロジー両方を感じさせる仕様を持っており、一定の世代にはブッスリと刺さるかもしれません。
日産サニーは一斉を風靡したクルマであったが
「サニー」は日産のボトムを担っていたモデルであり、1966年に初代(B10系)が誕生しています。
ちなみに「サニー」の名は800万通の公募の中から選ばれたといい、2ドアセダン、4ドアセダン、2ドアクーペ、ピックアップといったボディ形状にて展開され、その後1970年には2代目(B110系)へと進化。
なお、二代目におけるピックアップトラック(通称サニトラ)は日本国内だと1994年、海外市場だと2008年まで生産された超ロングセラーです。
その後1973年には3代目のB210系に移行しますが、今回のレンダリングでは3代目サニーの「クーペ」エクセレントをモチーフにしており、そしてこのエクセレントの外観上の特徴がこの丸形6連テールランプ。
このテールランプが未来的であったからか、もしくはロケットのバーナーのように見えたからなのか、この3代目クーペ・エクセレントは「ロケットクーペ」「ロケットサニー」というニックネームを授かり、それが今回のレンダリングにも取り入れられているわけですね。※このレンダリングのコードネームはB2100である
「新型」日産サニーはこんなクルマ
そこでこれら背景を踏まえて作成されたのが「サニーロケット」。
特徴的なハッチバックスタイルに大きなサイドウインドウを持ち、当然ながらテールランプは6連です(テールランプのベゼルがレトロでいい感じ)。
車体サイズは「5ナンバー枠」に収められ、S15シルビアに近い全長4,445ミリ、全幅1,695ミリ、全高1,255ミリという数値を持ち、しかしホイールは現代のクルマっぽく「22インチ」。
フロントはサニークーペの印象を残しつつ、デザイナー氏の好みによって4ドアバージョンのサニーの雰囲気を色濃く残します。
全体的に見て、パネル構成やシルエット、さらにはホイールデザインにもオリジナルのサニーの雰囲気が感じられ、デザイナー氏の愛情が感じられる作品だと思います。
日産サニーは日本国内だと2004年まで販売が継続され、38年の販売期間中に311,125台を納車したというベストセラー。
残念ながら(国内だと)9代目にてその血筋が途絶えてしまっているものの、電動化時代に「コンパクトでスポーティー、そして求めやすい価格設定」という当初の思想とともに復活して欲しいと願うのはぼくだけではないかもしれません。
日産「ロケットサニー」を紹介する動画はこちら
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参照:chinadolls