| このプロモーション方法は、世界中探してもスバル以外にはできないだろう |
「環境」と「冒険」を両立できるのはスバルをおいて他にない
さて、スバルが「初」となる電気自動車、ソルテラ(SOLTERRA)の最新ティーザー動画を公開。
ソルテラとは「ソル(太陽)」「テラ(大地)」とを組み合わせた造語ですが、そのネーミングの通り大自然を感じさせる内容となっています。
そこには鳥のさえずりや草原を吹き抜ける風など、自然の映像とソルテラの映像がミックスされており、これまでにはわからなかったリアスポイラーやヘッドライトの形状が映し出されることに。
スバルは自社の強みとEVとをうまく結びつけた
なお、ぼくはこの「ソルテラ」について、スバルがうまく自社の強みとEVとを結びつけたと考えていて、まず称賛したいのはそのネーミング。
上述の通り「太陽」「大地」を表すものですが、これは現在のスバルのイメージにぴったりだと思います。
そしてその太陽と大地を「環境への配慮」に結びつけたのが今回のキャンペーンの優れているところであり、ここで「スバルにしかできないEV戦略」を世に示すことができたわけですね。
たとえばスバルと同じように「AWD(4WD)」という強みを持つ自動車メーカーだと「アウディ」がありますが、アウディが仮に「EV展開による環境保護」をアピールするため、今回のスバルのような「大自然」をアピールするのには違和感があり、ブランドイメージとは整合性が取れないと思います。※そのためか、アウディ含めて多くのEVのプロモーションにつき、その生息地として「都市」がマッチさせられている
ただ、スバルの場合は「環境」に加えて「冒険」といった要素も感じさせる広告戦略展開を行っており、環境とともに生きてゆくという雰囲気も感じられることに。
そしてぼくは「環境」と「冒険」とを結びつけることができる自動車メーカーはスバル以外にないだろうとも考えていて、ここがソルテラのプロモーションについて「素晴らしい」と感じるところです(「ジープ」もスバルに近い立ち位置ではあるが、ジープの場合は環境と”ともに”というよりは、環境を”征服”しているように思える)。
スバル・ソルテラはこんなクルマ
スバル・ソルテラはトヨタとの共同開発となるEV(CセグメントのSUV)で、使用するプラットフォームは「e-SUBARU GLOBAL PLATFORM」。
おそらくはスバルがプラットフォーム開発を担当し、エレクトリックパワートレーンについてはトヨタが開発を担当するということになりそうですが、現時点ではその詳細について明らかではなく、しかし2022年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国等で発売される、とアナウンスされています。
このプラットフォームは「フロント」「センター」「リア」をモジュール化しており、それによって様々なバリエーションのEVを作ることが可能だといい、「SUBARUが長年培ってきたAWD技術とトヨタの持つ優れた電動化技術を活用し、両社がそれぞれの強みを持ち寄ることで、EVならではの魅力を持つ新しいSUVづくりを目指した」とのこと。
さらには”優れた操縦安定性や高い走破性を誇るAWD性能を備え、行く先を選ばない「安心と愉しさ」を提供するSUBARUらしいSUVという特長を持つこのクルマで、お客様と共に自然をもっと愉しみ、自然との共生をより一層深めていきたい”とも述べており、実際に発売されれば、トヨタ版であるbZ4Xを抜くまではゆかずとも、その「環境」「冒険」イメージによって、けっこういい線(bZ4Xと張り合うところ)まで行くんじゃないかとも考えています。
スバル・ソルテラの最新ティーザー動画はこちら
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