| スバルのデザイン言語は「スマート化」する現在の自動車業界においてひときわ異彩を放っている |
その「独自路線」がなんともスバルらしい
さて、スバルはつい先日「サイドから見たシルエットのみ」となる新型インプレッサのティーザー画像を公開しましたが、今回は明確にフロントグリルを捉えた一枚の画像を公開。
これまでどおりインプレッサは「クロストレック(旧XV)のスマート版」として存在することになるのは間違いなさそうで、フロントだけでもいくつか(インプレッサらしい)クロストレックとの相違が見られます。
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新型スバル・インプレッサはスマートでシャープなルックスに?
そこで今回公開された新型インプレッサのティーザー画像、そしてクロストレックとを比較してみたいと思いますが、まず大きな違いはフロントグリルの形状で、クロストレック(下の画像)であれば、大ぶりな六角形をモチーフとしたゴツゴツしたデザインが用いられているものの、インプレッサだとフレームを持つスマートなデザインを持ち、グリルのインナーは三角形というかギザギザの波型シェイプを持っています。
そしてフロントバンパー左右のエアインテークの上にある別体パーツにも相違があり、インプレッサのそれはクロストレックのものよりも小さく、そして形状も異なるようで、かつインプレッサではペイント処理がなされているようにも見えますね(グレードによって差異はあるかもしれない)。
このあたりは「悪路で使用し、泥や小石が跳ねることを前提とした」樹脂むき出しのクラッディングを持つXVとは異なるもので、様々な部分において両者の棲み分けを測ることになりそうです。
新型スバル・インプレッサはよりクロストレックとの差異を明確に?
なお、ちょっと興味深いのは、新型インプレッサでは、ヘッドライトの車両中央側とグリルとの間にあるパーツがボディ同色に見えることで、デイタイムランニングランプの発光グラフィックとそのパーツ、そしてフロントグリル内のラインとの連続性が強調されるXVとはやや違った印象を持つことになるのかも。
それでも新型インプレッサのデイタイムランニングランプからそのパーツ、グリル内のバーにかけての連続性が損なわれることはなく、カラーではなくその形状(凹凸)にてそれが維持されるように思えます。
ただ、今回のティーザー画像を見るに、あらためてその立体的な造形に気付かされ、(クロストレックも同様ではありますが)、最近多くの自動車メーカーが「未来」を意識し、なめらかで凹凸のないデザインを目指して細長いデイタイムランニングランプやスプリットヘッドライトを採用する中、スバルの「我が道を行く感」が明確になっているようでもありますね。
現在、新型インプレッサの詳細については未公開ではあるものの、スバルは「インプレッサの持つ汎用性、機能、スタイルを新しい次元に引き上げる」と述べており、11月17日(木)に開催される2022年ロサンゼルスオートショーの会場からライブストリーミングで配信だということがアナウンスされています。※プロスケートボーダーでラリークロスドライバーのバッキー・ラセックとその娘、パリス・ラセックとの共同司会にて行われる予定
採用されるプラットフォームについては、クロストレック同様に、おなじみのスバルグローバルプラットフォーム(SGP)しかしその改良版を採用することになり、NVH(ノイズ、バイブレーション、ハーシュネス)の大幅な改善をおたらすものと思われます。
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