| それにしてもドアを溶接し、パテで埋め、再塗装するとカナルのコストがかかりそうだ |
それでもこのオーナーは3ドアにしたかったということに
さて、中国にて「5ドアのスイフトスポーツを、3ドアに改造してしまった」というカスタムカーが登場。
このスイフトは3代目のZC32S型となりますが、日本市場向けでは5ドア、海外市場向けとしては5ドアと3ドアとが存在し(地域によっては3ドアのみ)、しかしこのオーナーは5ドアを3ドアに(なんらかの理由で)変更しているということになりますが、その結果として「けっこうカッコいいクルマが出来上がったんじゃないか」とも考えています。
3代目スイフトは「3ドア」が用意されていた最後のスイフト
なお、現行の4代目スイフト(ZC33S)は国内外ともに5ドアのみに統一されたものの、先代では3ドアと5ドアとがあり、このオーナーはどうしても3ドアが欲しかった模様。
もともと中国に3ドアのスイフトが存在しなかったのかどうかはわからないものの、もし中国にて3ドア版が投入されていたとすれば、中古市場にて3ドア版を探したほうがよほど話が早い、とも考えられます。
そしてこのオーナーは3ドア化するにあたってドア外周を溶接して固定し、さらにはドアノブも取り外し。
その後ドアと外装パネルとの隙間、ドアノブがあったところをパテで埋めて再塗装したのが一番上の写真ということになりますが、意外とカッコよく決まっているようにも。
おそらくはこのクルマが「5ドアからの3ドアコンバージョン」だと気づく人はそう多くはなく、たぶんぼくも「言われて初めて(フロントのドアが短いため、3ドアへのコンバージョンだと)気づく」レベルです。
ただ、それによって利便性上は大きく不利が発生しており、それは「後部座席へのアクセスがほぼ不可能」ということ。
当然ではありますが、5ドアのスイフトは(後部座席へと)後部ドアを開けて乗り込むという方法を採用しており、フロントドアを開けて後部座席へと乗り込むことを考慮していないわけですね。
おそらくは思いっきりフロントシートを前にスライドさせても後部座席へとアクセスすることは困難なんじゃないかと考えています。
反面、これによってボディ剛性は(開口部が狭くなったので)大幅に向上することになり、もし後部座席を捨ててリアにロールケージを組んでいたりすると、「最強のボディ剛性を持つスイフトスポーツ」となっている可能性もありそうですね。
いずれにせよ、オーナーの意図は不明ではありますが、取捨選択のはっきりしたオーナーであることは間違いなさそう。
なお、ちょっと前に、(名前は失念したものの)中国の自動車メーカーが自社の5ドアハッチバックを3ドアにカスタムして(やはりフロントドアは短いまま)モーターショーへと展示していたことがあり、もしかすると現地では「3ドアハッチバック」が5ドアハッチバックよりも好まれるのかもしれません。
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参照:CARSCOOPS