| 北米ではFJ40を引き合いに出し、欧州ではヴィンテージロゴを映し出しているところを見るに、これら地域での新型ランドクルーザーはレトロ路線か |
おそらく現地では「ランドクルーザー」、日本では「ランドクルーザー・プラド」を名乗ることになるだろう
さて、トヨタの北米法人が新型ランドクルーザーもしくはランドクルーザー「プラド」と見られるティーザー画像を公開。
現時点でトヨタはこのニューモデルについて(画像以外の)情報を提供していない状況ですが、「65年にわたるオフロードの歴史」について言及し、かつ画像には1960年にデビューしたFJ40が映っているので、この新型車は「2025年モデル」として登場すると考えていいのかも。
北米版ランドクルーザーは「タフでワイルド」に?
なお、現在北米市場ではランドクルーザーが(人気が高いにもかかわらず)販売されておらず、これはちょっと奇妙な現象です。
一方では、北米向けのランドクルーザーにつき、日本とは異なって「シンプルでタフなオフローダーになって新登場」という説もあり、そしてこれを投入するために別途(日本で販売される)ランドクルーザーとは異なる仕様にて開発を続け、それがようやく終了し、ようやく発表できる段階になったと考えると(現在北米でランクルが販売されていないことについて)納得できるような気もしてきます。
そして北米版ランドクルーザーがLC300とは異なること、そしてラグジュアリーよりもシンプルな路線を追求したことについて、これはメルセデス・ベンツGクラス、フォード・ブロンコ、ジープ・ラングラーあたりの顧客を獲得したいというトヨタの意向があると伝えられ、たしかに北米で人気のこれらのモデルに直接対抗できるオフローダーは現在のトヨタのラインアップには存在しないようにも思えます。
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さらには惜しまれつつも販売が終了した「FJクルーザーの後継」というポジションも現在は空白となっていて、そこを埋めるためにもやや価格帯を下げ、シンプルなオフローダーを投入することには価値を見出すことができ、さらにはGR86のように、アフターマーケットパーツを用意したり、サードパーティを巻き込んで「アフター市場」を盛り上げ、それによってランドクルーザーを取り巻く環境そのものを成長させることも可能となるのかもしれません。
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トヨタは欧州においても新型ランドクルーザーのティーザー画像を公開
なお、興味深いのは欧州のトヨタ法人も同時期に新型ランドクルーザーのティーザー画像を公開していることで、ただしこちらは「ランドクルーザーのヴィンテージロゴ」。
これが意味するところは、つまり(欧州の)新型ランドクルーザーはレトロなスタイルになるということなのだと思われ、北米にて発表されるであろうシンプルでタフな、原点回帰のランドクルーザーと同じモデルになる、ということなのかもしれません。
ちなみにですが、欧州の一部地域では、日本のランドクルーザー・プラドが「ランドクルーザー」として販売されており、よって新型ランドクルーザーもその伝統に則って展開がなされ、そして日本では「ランドクルーザー・プラド」として発売される線が濃厚だと見られています。
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参照:TOYOTA