| 今回のランドクルーザー70「再再販」については期間限定ではなく「定番」となるもよう |
現時点でランクル70の納車開始時期はアナウンスされていない
さて、トヨタがランドクルーザー70を発売。
その価格は480万円(単一グレード)、目標月販台数は400台(クラウンスポーツよりも300台少ない)、納車開始時期については言及がなされていない状況です(ここ最近のトヨタの新型車では、多くの場合で納車開始予定がプレスリリースに記されていた)。
おそらくこのランクル70を購入することは非常に難しく、ぼくがクラウンスポーツをオーダーしたトヨタディーラーいわく「簡単には買えないでしょうね」。
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トヨタ・ランドクルーザー70はこんなクルマ
いったいいつからトヨタ車を購入するのがこれほどまでに難しくなってしまったのかと驚かされているのがこの現状ではありますが、ランドクルーザー70の詳細も同時に発表されており、ここでその内容を見てみたいと思います。
まず、このランクル70シリーズは1984年に「業務を中心とした使役用ヘビーデューティーオフローダー」として誕生しており、つまりは今年で39歳ということになるものの、今回の国内再導入に際してはその外観、パワートレーン、操縦安定性、安全性能がアップデートされることに。
ただしその思想の根底にあるのは「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」というランクル魂であり、搭載されるのは高トルク・高出力な2.8リッター直噴ディーゼルターボ「1GD-FTV」。
騒音や振動も抑えられているというので、街なかでも乗りやすいフィーリングを持つのかもしれません。
ランドクルーザーそのものは1951年8月1日発売され、トヨタの中では「もっとも古い(そして現在も継続されている)モデル」ということになりますが(クラウンの登場は1953年である)、現在170もの国で販売され、累計販売台数はなんと1130万台。
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このランクル70については日本では1984年の発売ののち、2004年に「一旦販売終了」となっていたものの、2014年に(70系ランクル発売30周年という位置づけで)再販がなされ、しかし規制の関係から2015年には販売が終了しています(もともと1年間の期間限定販売であった)。※中等やアフリカ等一部市域では「人々の生活や様々な活動を支える必需品として」途切れることなく販売が継続されていた
しかし今回の再再販については「限定」というわけではなく、定番として販売されると考えて良いかとは思うものの、いかんせん生産台数が多くはなく、よって当面は(あるいは永遠に)品薄状態が続くのかもしれません。
ちなみにランドクルーザー70のボディサイズは全長4,890ミリ、全幅1,870ミリ、全高1,920ミリ、車体重量は2,300kg。
トランスミッションは6速ATのみ、駆動方式はもちろん4WDです。
参考までにですが、アラブ首長国連邦など一部の国や地域では全長4,235ミリの「3ドアショートボディ」、そして4リッターーV6ガソリンエンジンや4.5リッターV8ターボディーゼルといった選択も可能です。
トヨタはランドクルーザーをサブブランド化?
なお、現在トヨタはランドクルーザーをサブブランド化しようと考えているように思われ、(ラグジュアリーな)ランドクルーザー300をトップレンジに据え、そこから(オフロード性能はそのままに、シンプルしかし日常使いに便利な機能を備える)ランドクルーザー250、そしてヘビーデューティーなランドクルーザー70を投入することで基本的なラインアップを確立しようとしているようにも。
加えて現在はまだコンセプトモデル段階ではあるものの「ランドクルーザーSe」、そしておそらくは若者向けのカジュアルなランクルとしての「ランドクルーザーFJ」の発売も期待でき、さらには「ルナクルーザー」のように地球外にもその活動の場が拡大する可能性も考えられ、今後のランドクルーザーはこれまでにないほどの存在感を獲得することになりそうですね。
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参照:Toyota