| トヨタは急激にランドクルーザーブランドの拡大展開を行っている |
「ランクル」は世界でも最も知られたオフローダーだけに、他者にとっては大きな脅威となるであろう
さて、トヨタがそう遠くない将来に「2つのピュアエレクトリックオフローダーを発売し、これによってランドクルーザーファミリーを拡大する」との報道。
トヨタは現在ランドクルーザーをサブブランド化する方向にて動いており、これまでオーストラリアや中東のみで販売されていた「70」の展開地域を拡大したほか、「250」そして「300」の展開を(国や地域別にて)行っています。
そのほか月面探査を目的に開発されている友人与圧ローバーにも「ルナクルーザー」なる名称を与えてランクル40風のフェイスを与えるなど、”ランクル推し”を強く推進しているわけですね。
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トヨタは新生ランクルファミリーにて幅広い顧客をカバー
そして今回報じられているのが「比較的若い客層を狙った小型の電動ランクル」「高級志向の顧客に向けた大型の電動ランクル」の2つであり、まず小型の方だと「コンパクトクルーザー」の市販バージョンともいうべきクルマになるものと推測されており、すでに商標が登録された「ランドクルーザーFJ」として発売されるのかもしれません。
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トヨタが商標「ランドクルーザーFJ」を出願。すでに「ランドクルーザーベース」も登録済み、別途「ランドスケープ」も出願され「ランクル一家」を拡大か
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ボディサイズはおそらくbZ4Xと同等、そしてコンパクトなプロポーションとタフな外観を組み合わせ、オフロード性能よりもスタイリングと日常性に重点が置かれるといい、ランドローバーが計画していると伝えられる「ベイビーディフェンダー」、そしてこれもウワサとなっているメルセデス・ベンツ「バイビーGクラス」のライバルとなる可能性がありそうです。
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ランドクルーザーSe市販モデルには新型バッテリーの搭載も
そしてもうひとつの「大型」についてだと、これは先般公開されたランドクルーザーSeの市販モデルとも言うべき存在となるようで、「より大きく、より快適に」なオフローダーを目指し、2026年のランドクルーザー75周年の折に発表されると目されているほか、よりエネルギー密度の高い新型バッテリーを搭載する可能性があることについても言及されています。
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| 本腰を入れたトヨタの展開には大きな期待がかかる。ここからの「巻き返し」なるか | トヨタはソリッドステートバッテリーの実用化では「もっとも先を走っている」と言われるが さて、トヨタはすでに複数箇所 ...
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トヨタが「電動、モノコック採用」となる新生代ランクル「ランドクルーザーSe」を公開。ランドクルーザーの新たな可能性を示唆、その世界観を拡大
| おそらくトヨタはランドクルーザーに「世界中どこでも走れるよう」あらゆる選択肢を追加することを検討中だと思われる | 使用する環境、用途に応じたバリエーションを展開することになりそうだ さて、トヨタ ...
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しかしながらその2年後には更に高性能な、「一回の満充電あたりの航続距離1,000km」を実現する新型バッテリー搭載モデルが投入されるとも報じられていて、これは(ラグジュアリーなモデルでありながら)エレクトリックモーターの発生する強大なトルクによって「ガソリン車では実現できないような」悪路走破性を持つに至るとも考えられています。
このほか、ランドクルーザーファミリーに関しては新たな「内燃機関(ガソリン/ディーゼルエンジン)搭載モデル」「ハイブリッド」など様々なバリエーション(ニューモデルなのか既存モデルの追加バリエーションなのかは不明)も投入もあると言われ、ここまでトヨタがランドクルーザーの拡大展開を行うのは「より手頃な価格のモデルを揃え、世界中のより多くの人々の手に届くように」するためである、と以前に(トヨタによって)示されており、「オーナーの数だけランクルの使い方がある」とトヨタが語る通り、いかなる用途にも対応してゆきたい、ということなのかもしれませんね。
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参照:Autocar