| しかもこの装置のおかげでバッテリーが早々にあがってしまったようだ |
現時点ではディーラーからの正式な回答はないもよう
さて、アメリカにて「GRカローラを新車で購入したユーザーが、自分のクルマにGPSトラッカーが仕込まれていることを発見した」とのニュース。
このユーザーはアンソニー・ドー氏といい、現金一括にてGRカローラをトヨタ正規ディーラーから購入し、その後一ヶ月駐車していたところバッテリーが上がってしまっていることを発見します。
1ヶ月放置していたとしても最新のクルマ、しかもトヨタ車のバッテリーが簡単にあがるとは考えにくく、よってその原因を究明してゆく段階で他のユーザーが「自分のクルマにGPS追跡装置が取り付けられており、それがバッテリーを消耗させていた」という話を耳にしたのが今回のことの発端なのだそう。
実際に自分のGRカローラにもGPSトラッカーが装着されていた
そこでアンソニー・ドー氏は自分のGRカローラのOBDポートの裏をチェックしてみることになりますが・・・。
まさかのGPSトラッカーを発見。
これはフィリップス製(普通に手に入るらしい)で、純正OBDポートへと差し込んだのち、このトラッカーに装着されているOBDポートをもとの純正位置へと移動させることで外見上「なにもない」ように見せることが可能だと説明されています。
加えて、このGPSトラッカーの装着は珍しくはなく、これが取り付けられているとチューニングプロセスの妨げになることがあるとされ、よって一部チューナーもこの存在を問題視しているようですね。
GPSトラッカーは意外と一般的な装置らしい
なお、このGPSトラッカーは、オーナーが「クルマを盗まれたときに追跡できるよう」自ら取り付ける場合がメインかと思いますが、一方で「ローンで車両を販売したディーラー」が購入者による転売や債務不履行時の差し押さえを想定して仕込むこともあるといい、しかしアンソニー・ドー氏の場合は現金で購入しているために所有権は同氏に帰属しており、ディーラーがこれを取り付ける理由はないものと思われます。
加えてアンソニー・ドー氏は「ディーラーからGPS追跡デバイスの取り付けを勧められたが断った」とも述べているため、今回「意に沿わない装置を取り付けられた」ということになり、不要な個人情報がディーラー側に流れていたと考えることも可能です。
現時点ではこのデバイスが装着されていた理由は不明ではあるものの、ディーラーはドライバーのドライビングデータを保険会社に販売するためにこういったデバイスを仕込んだのではないかという意見もある一方、「実際にディーラーがユーザーのデータを販売するためにGPSトラッカーを装着する例があり、車両購入時の契約書内にはその旨記載があるため、この装置を取り外すとむしろ契約違反となり、なんらかのペナルティを請求される可能性がある」という見解もあるようです。
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