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カワサキが13年ぶりの4気筒250ccスポーツバイク「ZX-25R」発売!「90万円”も”する」んじゃなく「90万円”しか”しない」と考えるんだッ!

2020/07/22

| どう考えてもこの値段はボランティア価格としか思えない |

さて、カワサキがかねてより話題の、そしてインドネシアで先行発表されていた「Njinja ZX-25R」を日本国内でも正式発表。

なんといっても13年ぶりに復活した250cc4気筒エンジン、ラム圧にて46PSというハイパワーが特徴ですが、その分価格も安くはなく、ベーシックモデルの「ZX-25R」で825,000円、装備充実のZX-25R SE / ZX-25R SE KRT EDITIONで913,000円。

この価格がどれくらいなのかというと、これまで250ccスポーツバイクではブッチギリに高価だったホンダCBR250RR(36PS)が803,000円〜821,700円、ヤマハのハイパフォーマンススポーツバイク「YZF-R25(42PS)」で610,500円、スズキGSX250R(24PS)が548,900円、そしてこれまでカワサキの250ccスポーツのトップレンジであったNinja 250(37PS)が654,000円。

つまり、平均的に60万円前後という価格帯を持つのが250ccスポーツバイクで、そこに80万円という破格のバイクを投入したのがホンダであり、しかしカワサキはその上を行くバイクをぶつけてきた、ということですね。

現代の規制で45PSを発生するのは並大抵のことではない

カワサキの250ccクラスにおける4気筒というと、1989年に登場したZXR250がよく知られるところで、その後4気筒の系譜はバリオスへと引き継がれるものの、2007年には(4気筒の)血統がついに途絶えることになり、よって多くのファンが待ち望んでいたのがこのZX-25Rだと言えます。

ちなみに(1989年の)ZXR250は45PSを発生していましたが、今回のZX-25Rも45PS(ラム圧をかけると46PS)。

31年前のバイクと同じなのかという気もするものの、現在はクルマ同様にバイクも環境規制に苦しめられており、現代のバイクにて45PSを発生させるのは相当に難しかっただろうということも想像可能。

加えてZX-25Rには「クラス初」の3段階調整可能なKTRC(=カワサキトラクションコントロール)を装備し、さらにはクイックシフター(KQS=カワサキクイックシフター)も装備しています(ホンダCBR250RRのマイナーチェンジ版にも装着されると言われる)。

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パっと見た感じはニンジャ250に似ているように思え、しかしそれはヘッドライト周りが似ているためであり、実際にはフロントカウル、フレーム、もちろんエンジン周りやエキゾーストシステム、前後サスペンション、スイングアーム等「ほぼ全て」が異なります。

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こちらは「Ninja ZX-25R SE」(メタリックスパークブラック×パールフラットスターダストホワイト)。

ベースモデルに比較して「USB電源ソケット」「スモークウインドシールド」「フレームスライダー」「ホイールリムテープ」が装着された上位モデルです。

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こちらはベースモデル(メタリックスパークブラック一色)。

これはこれで凄みがあるようにも見えますね。

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「90万円もする」のではなく「90万円しかしない」

なお、たまたまZX-R25発表の報が流れた際にバイク好きの友人と一緒にいたのですが、「ZX-R25、90万円もするってよ・・・」とぼくが言うと、彼は「何を言う!90万円もするんじゃない!90万円「しか」しないんだッ!!」とのたまうことに。

たしかにその内容を見るとバーゲンプライスを通り越して「ボランティアでもする気なんじゃないか」と思えるほどでもありますね(ただ、フロントウインカーがLEDではなく”電球”のように見えるが、そこがまたカワサキっぽくて男らしい)。

現在はバイクが売れなくなって久しいと言われるものの、いいバイクを作れば売れるということはホンダCBR250RRが証明しており、そしてCBR250RR以上のコストパフォーマンスを持つと思われるカワサキZX-25Rは、もしかするとCBR250RR以上に売れることになるのかもしれません。

なお、スズキはカワサキとは対照的に、性能を向上させて価格帯を「上」に移行させることをせず、むしろコストダウン路線にてジクサーSF250(481,800円)を投入しており、両者が全く逆の戦略を採用しているのは面白い、と思います。

参照:KAWASAKI

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