| この「ヒョンデ アイオニック ディズニー100プラチナム・コンセプトカー」は本当に発売されるらしい |
ヒョンデは多大なるプロモーション費用投下のおかげで大きくそのイメージを変えるのかも
ヒョンデが大人気の電気自動車”アイオニック5”のスペシャルバージョン、「ディズニー100プラチナム・コンセプトカー」をニューヨーク・オートショーにて発表。
これは2023年10月16日に創立100周年を迎えるディズニーとのコラボレーションによって誕生したもので、ディズニーにインスパイアされた特別なビジュアルアクセントやヘッドライト、ディズニーをテーマにしたエンターテインメントを備えたクルマだと紹介されており、これはヒョンデのデザイナーが、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのビジュアルクリエイティブな意見を取り入れて車両を制作した史上初の試みなのだそう。
なお、今回発表された車両は「コンセプト」ではあるものの、今年後半(ディズニーの創立記念日あたり?)に限定販売に関する情報が公開される、とアナウンスされています(詳細はIONIQ5-Disney100.com.にて)。
参考までに、ヒョンデは「アイアンマン」とのコラボレーションによるコナを発売したことがあり(下の画像)、比較的ディズニーおよびマーベルに近い位置関係にあるのかもしれませんね。※スパイダーマンシリーズとのタイアップも行なっている
ヒョンデ・アイオニック5 ディズニー100プラチナム・コンセプトカーはこんなクルマ
そこでこのヒョンデ・アイオニック5 ディズニー100プラチナム・コンセプトカーについて、ヒョンデ・モーター・アメリカのチーフ・マーケティング・オフィサーであるアンジェラ・ゼペダは、「ヒョンデでは、お客様の旅のすべてのマイルにおいて、お客様とつながる新しい方法を常に探しています。ディズニーが生み出す魔法は、お客様に喜びの瞬間を提供するために私たちを鼓舞します。ディズニーがデザインスタジオのドアを開け、ディズニーの象徴的なキャラクターを使用し、自動車メーカーと芸術的なコラボレーションを行うのは今回が初めてとなります。IONIQ 5はヒョンデの誇るオール電化車であり、ディズニーファンにとって忘れられない体験を提供する限定バージョンを共有できることに興奮しています」。
このコメントを見るに、ヒョンデはもちろん、ディズニー自体が自動車メーカーとのコラボレーションを行うのは初ということになりそうですが、以前にはホンダ・オデッセイとディズニーとのコラボレーションモデルが存在していたように記憶しているものの、そのコラボレーションの範囲が非常に狭かったのかもしれません(そのためにカウントされてない)。
それはともかくとして、今回発表されたヒョンデ・アイオニック5 ディズニー100プラチナム・コンセプトカーの特別仕様の内容は以下の通り。※生産モデルはここからいくらかトーンダウンすることになるものと思われる
- 外装色:グラビティゴールドマット
- ディズニー(ミッキーマウス)モチーフのホイールスタイル
- Disney100 Platinum Edition 外装バッジ
- 前席ヘッドレストとセンターコンソールにDisney100ロゴのエンボス加工
- フロアマットにDisney100のロゴ
- ヘッドライトとテールライトのレンズ全体にディズニーのスパークルアニメーション
- ピクシーダストのようなエッチングディテールが施されたムーンルーフ
- 電源ONにて車内スクリーンにディズニーの音楽、Disney100のロゴ、ピクシーダストが再現
- ライティングによるインテリアシンクロナイズドライトショー
ディズニーのアドバタイジング・セールス担当プレジデントであるリタ・フェロ氏によると「100年にわたり、ディズニーは時代を超えたストーリーテリングと最も革新的な体験で観客を楽しませてきました。ヒョンデ IONIQ 5 ディズニー100 プラチナム・エディションの制作は、ディズニーのイマジニア、エンターテインメント・ブランド・ソリューション、マーケティング・チームなど、様々なチームを巻き込んだヒュンダイとの長年のクリエイティブ・コラボレーションにおける次のマイルストーンとなるものです。このコンセプトは、ディズニー100周年を記念するユニークな方法であり、私たちが日々消費者のために創り出す魔法に、ブランドを近づけるものです」とのこと。
ヒョンデは北米におけるディズニーの100周年記念キャンペーンの「独占」自動車スポンサーだそうで(となると日本ではまた別の自動車メーカーがこの役割を担うのかも)、このキャンペーンの展開にあわせ、様々な場面においてヒョンデ IONIQ 5 ディズニー100 プラチナム・エディションが露出することになるのかもしれません。
なお、「ヒョンデとディズニー」との関係については、第95回アカデミー賞の授賞式において、アイオニック5つツーソンをフィーチャーした60秒のスポットCMが流されたことを機に正式にスタートしており、ここではディズニーの代表的なテーマ曲「When You Wish Upon A Star」が流れる中、過去100年間のディズニー映画の旅に焦点を当てた象徴的な映像、そして現代自動車の顧客にフォーカスした映像とを巧みに切り替え、すべての旅に魔法があることを示しています。
さらに現代自動車とディズニー・クリエイティブワークス、マーベルは、2022年ツーソンにおいて、ABC、ESPN、マーベル・シネマティック・ユニバースのタイトルキャラクターを起用した初のマルチシリーズキャンペーンを展開するとしており、そのイメージを大きく変えてゆくのかもしれません。
参考までにですが、広告代理店と(仕事の都合上)打ち合わせをする機会があり、その際に聞いたのが「ヒョンデは、世界的に見て、他の自動車メーカーに比較すると10倍ほどの予算を広告宣伝費に投下している」ということ。
そしてその一部がが今回のディズニーとの(自動車分野における)独占パートナーシップ契約となって表れているのでしょうね。
ヒョンデ×ディズニー プロモーション動画はこちら
https://youtu.be/zITQoIPxKlg合わせて読みたい、ヒョンデ関連投稿
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参照:Hyundai