
Image:懂车帝
| いかにコピー天国として名高い中国であっても「これはない」 |
掃除機メーカーが超ラグジュアリーEV市場に参入
中国の家電ブランドとして知られるドリーミー(Dreame Technology)。
つい先日は「ハイパーカー業界に参入する」という驚きの計画を公表していましたが、今回ついに自社初となる「ハイパーカー」のレンダリングを公開することに。
これは同社創業者の于浩(Yu Hao)氏がSNSでシェアしたものだとされ、、実車は年末に米国で開催されるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で披露される予定だと説明されています。
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ブガッティ・シロンを意識したデザイン
中国メディア「懂车帝」によると、今回公開されたEVはブガッティ・シロンに強くインスパイアされたスタイリングを採用し、低く構えたボディと流麗なラインが印象的です。
ドリーミーはこのモデルを「ウルトラ・ラグジュアリー純電動車」と位置づけ、ブガッティ・ヴェイロンを直接のベンチマークとしているとしているそうですが、ここまで似ているとベンチマークというよりは「完全な模倣」。
おそらくその価格は「安くない」とは思われ、しかし本物のブガッティ・シロンに比較すると割安にはなると目されますが、それでも中国の富裕層が「電動車、しかも誰もが一見してわかるコピー車」を買うかどうかは甚だ疑問です。
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ちなみにインテリアはブガッティの面影はなく、最新EVらしい“ニューデザイン”が特徴で、2スポークのステアリングホイールと大型一体型ディスプレイを備え、デジタル志向の豪華なキャビンとなっています。
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生産計画とグローバル戦略
Dreameは8月28日に自動車事業への参入を正式発表しており、今回のモデルは2027年に市販化される予定だそうですが、さらにドイツ・ベルリンに新工場を建設する計画が進められており、その候補地はテスラ・ギガファクトリー・ベルリンに隣接すると報じられています。
加えて、中国メディア「界面新聞」によれば、フランスの大手銀行BNPパリバとの提携も進行中で、これは欧州市場を含む国際展開を強く意識した動きだと推測されているようですね。
✨ Create a New Life with Dreame
— Dreame Global (@DreameGlobal) September 10, 2025
Life’s beauty begins with you.
Our users—dreamers, creators, doers—show us that every clean space is a canvas for freedom and imagination.
With Dreame, efficiency feels like breathing, and living feels like dreaming. 🌍💡🧹#Dreame #SmartHome… pic.twitter.com/BdS4cLlfbR
ブガッティ・シロンとは?
比較対象として挙げられているブガッティ・シロンは、ヴェイロンの後継モデルとして開発されたミッドシップ2シーター。
車体ミッドに搭載される8.0リッターW16クワッドターボエンジンは最大1,500馬力を発生し、最高速度は安全上の理由で420km/hに制限されていますが、特別仕様の「シロン・スーパースポーツ300+」は2019年に490.48km/hを記録しています。
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まとめ
家電メーカーとして知られるDreameが、まさかのブガッティ対抗EVを開発するという驚きの展開。
果たして2027年に予定される市販モデルが、どこまで「世界最速」に迫れるのか、今後の動向に注目です。
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参照:懂车帝, CarNewsChina














