| ジェネシスブランドのデザイン的評価は北米だと非常に高い |
たしかにこのままの姿で発売されれば非常にインパクトがありそうだ
さて、韓国ヒョンデの高級ブランド、ジェネシスが「Xスピーディウム・クーペ(X Speedium Coupe)」を発表。
これは昨年発表されたXコンセプトを進化させたもので、ジェネシスの将来のエレクトリックビークルのスタイルを予告するクルマだと紹介されています。
見たところ「いかにもコンセプトカー的」ではあるものの、各部には現実的なディティールも備えており、もしかするとこれに近いスタイルにて実際に発売されることになるのかもしれません(そうなるとかなりな衝撃ではある)。
フロントを見ると、ジェネシスっぽいホームベース型のグリル、そしてダブルラインとが見事に融合して一つの形をつくっていて、それがサイドにまで回り込むこむこととなっていますが、おそらくフェンダー側のダブルラインはウインカーとして機能することになりそう。
ちなみにこのフロントは、「2030年までに6つのモデルをラインナップし、オール・エレクトリックカー・ブランドになるためのジェネシスの変革を象徴するEVフェイス」だと説明されているので、今後のジェネシスはこの顔つきに変更されてゆくのかもしれませんね。
ジェネシス特有の「ダブルライン」がさらに進化
参考までにですが、ヒョンデブランドだと「車種ごとの個性を出すために、統一されたデザイン言語を使用しない」ものの、ジェネシスブランドでは共通するデザインを採用していて、これは「トヨタブランドではデザインを車種ごとに独立させ、しかしレクサスでは統一する」といった手法によく似ているようにも思います。
Xスピーディウム・クーペのタイヤとホイールは比較的現実的なサイズを持っていますが、後方確認用のカメラは市販時に「通常の」ドアミラーへと変更される可能性がが高いのかもしれません。
なお、フロントオーバーハングは極端に短いものの、リアオーバーハングはけっこう長く、これはもちろんなんらかの意図があるものと思われます。
ダブルラインはCピラーにも用いられ、フロントのダブルラインはそのままの高さを保ってテールランプへと引きつがれており、やはりジェネシスらしいルックスを演出していますね。
こうやって後ろから見ると、後部座席のヘッドスペース確保のためにギリギリまでルーフをスロープさせるのを遅らせていて、それでもデザインが破綻しないようにリアオーバーハングを延長したようにも思えます(でないとワゴン的なルックスになってしまう)。
テールエンドにはけっこう大きめの「ダックテール」。
リアディフューザーは比較的サイズが大きく、強力なダウンフォースを発生しそうですね。
ダックテールスポイラーのエッジにはストップランプが内蔵され、中央には三角形のカットが入ります。
このXスピーディウム・クーペにつき、デザイナーのルク・ドンカーヴォルケ氏は「このクルマは、ジェネシスのEVデザインの幕開けとなるもので、単なるショーカーではなく、ジェネシスのDNAを取り入れ、かつ次世代のための探求のプロセスを盛り込んだもの」だと説明。
同氏はランボルギーニやベントレーでチーフデザイナーを努めたという経歴を持っていて、現在「世界で最も優れたデザイナーの一人」でもあり、今後どのようにジェネシスのEVを変化させてゆくのかが楽しみでもありますね。
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