| かなり好みが分かれるデザインではあるが、排他性があることは間違いないだろう |
今後、この「Xファミリー」三部作がどう市販車に反映されてゆくのかは楽しみでもある
さて、韓国ヒョンデの高級ブランド、ジェネシスが新しいコンセプトカー「ジェネシス Xコンバーチブル コンセプト」を発表。
これは「Xコンセプト3部作」の最後としてリリースされるもので、ジェネシスのデザイン言語「アスレチック・エレガンス」を最も純粋な形で表現しているといい、2021年の「Xコンセプト」、2022年の「Xスピーディアム・クーペ」コンセプトの系譜に連なるものであり、それら2車とはアーキテクチャそして電動パワートレインも共有するという設定です。
ジェネシスはこれまでにもこんなコンセプトカーを発表してきた
そこでまずは2021年4月に発表された「ジェネシスX コンセプト」。
未来のピュアエレクトリックカー、とくにラグジュアリーカーのあるべき姿を想定し、ジェネシスならではの2本のライン(ツーライン)を強調したデザインを持っています。
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そして次に登場したのが「ジェネシスX スピーディウム・クーペ」。
ジェネシスXのクーペ版というポジションで、いっそうツーライン(この頃から”ダブルライン”という表記に変わっている)を強調し、フロントグリルも全閉となるなど、未来そしてピュアエレクトリック的イメージを強調しているようですね。
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ジェネシス Xコンバーチブル コンセプトはこんなクルマ
そこで今回発表されたのがジェネシス Xコンバーチブル コンセプトで、これはジェネシスX スピーディウム・クーペのオープン版と捉えてよいかと思います。
長いボンネットと短いフロントオーバーハングという伝統的なラグジュアリークーペとしてのシルエットを持ち、フロントには、スピーディウム・クーペと同様にLEDライトバー、そしてジェネシスのガソリンモデルに採用されているクレストグリル(スーパーマングリル)のアウトラインを形成するライトバーが設置され、これがフロントフェンダー横にまで伸びることに。
なお、バッテリー冷却用のエアはフロントバンパー下部からのみ取り入れるという想定です。
フロントフードからフロントフェンダー、ドア、リアフェンダーにかけてはシャープなラインが入り、これはジェネシスいわく「パラボリックライン」。
多くのクルマがフロントからリアに向けて上がってゆくウエッジシェイプ(を強調するライン)を用いていますが、ジェネシスでは逆にリアに向けて下がってゆくラインを採用しており、これによって「すべてのパネルでの緊張感を生み出し、威厳あるキャラクターを強調している」のだそう。
なお、ルーフには「上部が透明な」格納式ハードトップを採用しています。
そしてもちろんリアにもダブルラインが再現されていて、トランクリッドの後端には「V字」のくぼみがあり、これはもちろんフロントのLEDライトバーとマッチするようにデザインされたもので、ストップランプもこのV字に沿って光ることに。
ちょっと上から見ると、ジェネシス Xコンバーチブル コンセプトが「コークボトル」シェイプを持ち、力強さ、そして優雅さをも併せ持つこともわかりますが、これこそがジェネシスのいう「アスレチック・エレガンス」なのでしょうね。
なお、この三部作はいずれも異なるホイールを持ちますが、代を重ねるごとに複雑なデザインを持つに至っており、このジェネシス Xコンバーチブル コンセプトでは複雑なGマトリックスパターンとコンケーブデザインを持つホイールがインストールされています。
ジェネシス Xコンバーチブル コンセプトのインテリアはこうなっている
そしてこちらはジェネシス Xコンバーチブル コンセプトのインテリア。
エクステリアだと「非現実的なドアミラー(カメラ)」など、直近で市販することが難しそうな装備を持っているものの、インテリアについてはけっこう現実的とも言えるデザイン/装備を持っているもよう。
ラップアラウンド・インストルメント・パネルを採用し、リサイクル可能なウール生地とレザーを組み合わせたネイビーをメインに、オレンジをアクセントとして随所に使用していて、”サウンドマスター”が開発した臨場感あふれるオーディオシステムが搭載されている、とのこと。※近年のコンセプトカーにしては珍しくタイトである
ジェネシスのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるルク・ドンカーヴォルケ氏は「Xファミリーというエモーショナルな三部作を作ることによって、我々のデザイン哲学における情緒性を高めることに成功したと言って良いでしょう。イノベーションは、私たちを取り巻く環境とより密接に関わるための触媒であり、私たちはイノベーションをもって、ジェネシスを、お客さまに楽しんでいただける製品へと変えていく過程にあるのです」とコメントしており、文字通りこれら三部作は「将来のジェネシス」を示唆する作品だと捉えて良さそうですね。
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