| それと同時に、未来の自分が感謝してくれるような今の自分でありたいと思う |
基本的には、ぼくは自分の腕一本で世の中を渡ってゆくつもりだ
さて、最近ふと自分が歩んできた人生を振り返ることがあって思ったのが「ぼくらは、これまでに行ったことや、行わなかったことの結果として、この地点に立っている」ということ。
それは当然の結果ではありますが、意外と「今までの人生に無駄はなかったんじゃないか」とも考えています。
つまり、今までやってきたことが最近になって花開いてきたというか自分の身を支えてくれており、過去の自分にも感謝したい、という気持ちでいっぱいです。
ちなみにぼくは何事に対しても能天気というか「まあいっか」で済ましてしまうので、これまでにも多数の失敗はあるものの、とくに後悔しているというものはなく(基本的に前しか見てない)、強いて言えば「行ったこと」「行わなかったこと」それぞれひとつくらい(これについては改めて述べようと思う)。
「点と点」とがつながる
なお、スティーブ・ジョブズは、大学において自身の履修とは関係のない授業に出ていたこと(そこで学んだこと)が後にマッキントッシュをつくる際に役になったといい、しかし当時は「そんなことが役に立つとは思えなかった」とも。
よって当時は「何ら繋がりをもたない、無意味な行動をスポット的にしていた」と考えていたものの、それが後に「すべての点(スポット)と点とが、線でつながった」と語っていて、それがのちのアップルコンピューター設立に役立ち、そこで活かされることになったと語っています。※将来を予測して最初から点と点をつなぐことはできず、あとになってはじめて点と点が結びついていることがわかるというもので、そのため今行っていることが、必ず将来役に立つと信じてとりくむべきであるという趣旨
ぼく自身で言えば、本を読むのが好きだったり、音楽が好きだったり、映画が好きだったり、クルマやバイク、腕時計が好きだったりといったことがあり(他にもたくさんある)、たとえば本についてだと、とにかく子供の頃から図書館に入り浸って本ばかりを読んでいて(大学生の頃までそうやってた)、子供の頃は両親から「(本ばかり読んでいたので)テレビでも見たらどうだ・・・」と言われたりしたくらい。※今でもTVは見ない
その後社会に出てからもそういった傾向は変わらず、本や音楽、映画、クルマやバイク、腕時計にしかお金を使わず、つまり「遊興費」にはほとんど費用を投じなかったわけですね(飲みに行く時間とお金があれば、本を買って読んだり、DVDを買って映画を見る方がよかった。あの頃、ぼくの支出の基準はすべて書籍とCDとDVDで構成されており、外で飲むコーヒー一杯=本一冊、という感じで、すべてをそうやって換算し、モノの購入に充てていた)。
よって大学生の頃、社会に出た後は「お金の使い方を間違っている」と言われることが多く、つまりそういった人々は、「一人でいるよりは、もっと多くの人と出会い、飲みに行ってコネクションを作ったほうが将来の役に立つ」ということを言いたかったんじゃないかと思います。
ただ、ぼくはこの「コネクション」というものが大の苦手で、コネを使うということはつまり「自分の力が足りないのを、他の人に助けてもらう」ということが前提にあると考えています。
ボクは「自分の責任を持つことができるのは自分だけ」だと考えている
しかしながらぼくは、こういった他力本願な考え方ができず、「自分の責任は自分で持つ」「そもそも他人は自分に責任を持ってくれるわけではない」と考えていて、よって他人を頼りにすることはまず皆無。※こういった、頼りにしたり、頼りにされたりといった関係性を抜きに、独立した個人としての付き合いは大歓迎
こういったことを言うと「寂しいやつだ」と思われそうですが、事実として人間は打算で動くので、他人を当てにするとあとでてひどいしっぺ返しを食らうのは自分である、とも考えています(ただ、損得抜きで人を助けるという聖人君子も何人か見たことがあるので、すべての人が損得勘定で動くわけではない)。
ちなみにですが、ぼくがこういった考え方をするようになったのは、とくに手痛い目に遭ったことがあるわけではなく(よって過去の体験によって性格が歪められたわけではない)、小学校の頃の周囲を見て「人間ってこんなものか・・・」と思ったから。
子供は正直な反面、残酷なことを言ったり、そして子供によっては大人に気に入られようと媚を売ったり嘘をついたりすることがああるかと思いますが、ぼくはそういった子どもたちを見ながら(自分も子供なのに)「子供って嫌だなあ・・・」と考えてきたわけですね(ぼくが子供をもたないのはこれが理由でもある)。
よってぼくは幼少の頃から他人とは距離を置くようにしていて、それがぼくの「殻」でもあるのですが、その殻の中でずっとやってきたことが今になってぼくを支えてくれている、というのが今回伝えたかったところ。
現在ぼくは多角的に仕事をしていて(本当は仕事をせずに生きていけたらいいのだろうけど)、いわゆるコンサルのようなものだったり、ライターだったり、デザイン業務だったり、その他モロモロあって、そのため「お仕事は?」と聞かれると返答に窮するほどなのですが、今こういったいろいろな仕事にてお金を稼ぐことができているのは「他人と距離を置き、自身の世界に閉じこもり、本を読んで音楽を聴いて映画を見て、好きなモノを買ってきた」からだと考えていて、そういった経験がぼくの言動に現実感と説得力を与えているのだろうとも考えています。
つまるところ、コネクションに頼らずよかったなと考えていて、自分の好きなことをしていたらなんとかなったのがぼくの人生でもあり、これからも遠慮せずに好きなことをやってゆくことになるのかも。
そして重要なのは、あとになって「なんであのとき、あの選択をしたんだろう」と後悔しないようにすることで、そのためには十分な判断力を身につけておく必要があり、人に頼らずに適切なジャッジを下せるようにする必要がありそうです。
かつ、そのジャッジを下すのに必要なのは知識や予測能力だとも認識していて、好きなことについてはその知識を最大化しておくことが重要なのかもしれません。
そうすることで、きっと将来の自分は、今の自分に対して「あのとき、そうしてくれておいてありがとう」と考えるのだと思いますし、またそうあるように今という、二度とやってこない時間を大切に過ごす必要があるとも考えています。
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