ロールスロイスCEOによると、将来の戦略において「ハイブリッドという選択肢はない。それを通り越してEVだ」とのこと。
以前にベントレーが同様に「ハイブリッドは開発せずにEVへ向かう」とコメントしていますが、これと同じ方向性と言えそうです。
ロールスロイスCEO語るところによると、「オールエレクトリックは未来そのもの」としており、「我々の顧客は完璧を求める。そこの”妥協”とも言えるハイブリッドの介在する余地はない」としています。
加えて、フルエレクトリックへ移行するには「長い時間がかかる」とも述べ、当面はロールスロイスにおいてフルエレクトリックモデルが登場することはなさそう。
ハイブリッドは一台の車の中にガソリンエンジンとモーターという異なる2つの動力源があり、それぞれの燃料やバッテリーを搭載しなくてはならないことから、ある意味では「非効率的」で複雑。
加えてエンジンで駆動する以上は排気管やドライブシャフト、トランスミッションといったコンポーネントの配置が必要であり、必然的に設計上の制約を受けることに。
となると「革新的な」車作りは叶わず、しかしEVであればこれまでにない自由度が得られる、ということなのかもしれませんね。
「自動運転」に関してもロールスロイスCEOが触れていますが、このコメントがなかなかに痛快。
「自動運転をいつかは提供する時が来るだろう。しかしそれは我々のトッププライオリティではない。なぜならロールスロイスはショーファードリブンカーで、すでに我々の顧客は”運転手”を持っており、それが自動運転の代わりだ。実際に私は顧客から”自動運転ができるロールスロイスはいつ発売にはるのか?”と聞かれたことはない」。