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まさかの公式!ポルシェが935に「ガルフ」「JPS」など過去にレースで活躍したカラーリング7種を施し公開

2019/05/18

| メジャーなガルフやJPSから、マイナーなインタースコープまで |

ポルシェは昨年に「ポルシェ935」を突如発売して世界を震撼させましたが(ぼくはそうとうに驚いた)、今回はその935にポルシェのみならず、モータースポーツ史上「忘れることができない」カラーリングを施したレンダリングが公開に。

なお、通常こういったレンダリングは個人アーティストが公開することが多いものの、なんと今回はポルシェ公式からの公開です。

ポルシェ935は目にすることも難しい超限定モデル

新型ポルシェ935は911GT2RSをベースとし、出力700馬力、トランスミッションは7速PDK。
もちろんそのスタイリングは1977年登場のレーシングカー、「935/78モビー・ディック」へのオマージュです。

935/78は845馬力という出力、それに対してわずか1025キロという軽量性、最高速度366km/hという圧倒的なパフォーマンスが特徴(レーシングカーなので、いかに最新といえども911GT2RSベースの新型935よりスペックが高い)。

新型935はポルシェ70周年記念車の一環という位置づけで、限定77台、価格は70万ユーロ(約9250万円)。
もちろんすべて完売済みで、公道走行できないということもあり、「おそらく一生目にすることはない」クルマの筆頭だと言えそうです。

そして今回のレンダリングについては、ポルシェのデザインチームと設計者であるグラント・ラーソン氏とが共同にて作り上げたものとされ、合計で7つ。
中にはさほど知られていないものもありますが、いずれも「ポルシェや935、モータースポーツを語る上で外せない」ものばかり。

なお、こちらはそのグラント・ラーソン氏が”新型”ポルシェ935について語る動画。

こんなポルシェ935を見てみたい

そして今回公開されたレンダリングを紹介したいと思いますが、まずは「ガルフ(GULF)」。
こちらはポルシェと関連性が深く、「917」に採用され、1970年台に活躍しています。

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そして次はインタースコープ(Interscope)。
1981年にポルシェ935がデイトナ24時間レースで優勝した際のカラーリングです(ドライバーはボブ・ギャレットソンとブライアン・レッドマン)。

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そしてロータスでも有名な「JPS」。
実は935にも採用されたことがあり、グループ5に(クレーマーから)参戦したポルシェ935がこのカラーリングだった、とのこと。

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こちらはスパ・フランコルシャンやシルバーストンを走った、モモ・レーシングによる935を再現したもの。

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こちらはザックス(Sachs)。
1980年のセブリング12時間にて優勝した935がこのカラーリングだったそう。

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そしてザルツブルグ(Salzburg)。
1970年のル・マン24時間にて、ポルシェ917Kが総合優勝を飾った際のカラーリング(23号車)で、ポルシェはこれを「918スパイダー」のオプションに採用するなど、非常に重要な資産だと位置づけています。

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最後はバイヤン(Vaillant)。
935/K3のほか、934にもこのカラーが採用されていますね。

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ポルシェは急に「過去の資産」を積極活用しはじめた

なお、この「新型935」登場には驚かされましたが、その後に発表された「917コンセプト」にもびっくり。
ポルシェは過去を大事にする会社ではありますが、それまでは「リバイバル」を好んで行う会社ではない、とも認識していたためです。

そしてポルシェは「ポルシェ・ミュージアム」にて、「Colours of Speed」と題し、917の50周年を祝う形でイベントを開催。

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これは9月15日まで継続展示されるそうですが、レースで活躍した数々の917が勢揃いするようですね。

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なお、ポルシェ内部では、こういった最近の傾向に沿って「918スパイダー後継モデルは、過去のポルシェ製レーシングカーのデザインを色濃く反映させたレトロなデザインにしては」という話も出ている、と報じられていますね。

こちらが「ザルツブルグ」917K。

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そして917コンセプト。

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VIA:Porsche

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