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マツダがピンチ?「2023年まで新車を出す余裕がない」「Skyactiv-Xエンジンは想定の1/10程度の販売にとどまる」

2020/02/22

| スカイアクティブXエンジンが売れないとマツダは困ったことになりそうだ |

Nikkei Asian Reviewによると、マツダは今後3年間、新型車を発表しないとのこと。
正確に言うならば、現在マツダが開発を進めている新型、かつ高級車向けプラットフォームを採用したモデルが発表される2023年あたりまではその余裕がない模様。

ただ、すでに発表済みのMX-30については2021年からデリバリーが開始されることになりますが、この「マツダ初」の電気自動車についてはそれほどの数が出るとはマツダが考えていないようで、サプライヤーへのパーツ発注量も「多くない」ようです。

2023年には期待のニューモデル登場?

なお、現在マツダは6気筒エンジンそして新型高級車向けプラットフォームを開発中と言われ、さらにこれらはトヨタ/レクサス車にも使用される可能性がある、という報道も。
現在マツダとトヨタは一定の提携関係にありますが、今のところは北米での工場建設、そしてやはり北米でのOEMにとどまっていて、シャシーやパワートレーンの共有化にまでは至っていない状態です。
ただ、お互いの株を持ち合っている以上「運命共同体」なのは間違いなく、今後はより密接な関係を築くのかもしれません。

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ちなみにこの「新型シャシー」を採用するニューモデルは、フルモデルチェンジ版のマツダ6と見られ、一説によると次期トヨタ・クラウンも同じシャシーとエンジンを使用する可能性も。

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マツダは戦略を誤った?

そして同メディアがもう一つ報じているのが期待の新エンジン「スカイアクティブX」の受注状況。
これによるとマツダ3ではスカイアクティブXエンジンを選択しているのは4%、CX-30ではわずか2%だそう。
この数字はマツダが予期していた「25-30%」には程遠く、つまりマツダのアテが外れたということに。

ただ、欧州ではマツダ3の60%、CX-30の45%がスカイアクティブXだとされ、上記の数字がどのマーケットを表すのかは不明です。

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ちなみに日本だとスカイアクティブX搭載のマツダ3は3,198,148万円からのスタートで、これは従来型ガソリンエンジンを積むマツダ3に比較して70万円ほど高い価格。
さらにマツダ6やCX-5、CX-8のベースモデルよりも高価な設定となっており、メルセデス・ベンツAクラス(A180)の3,340,000円、BMW 1シリーズの3,340,000円に近く、フォルクスワーゲン・ゴルフの2,589,000円を大きく超える価格。
かつ、欧州車はカーナビゲーション等など装備が充実しているものの、マツダ3ではオプション扱いということを考えると、マツダ3のほうが割高ということにもなり、さすがにこの状況であれば「よっぽどのマツダ好きじゃないと」 スカイアクティブXを選ばないだろうとも考えています。

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近年のマツダのクルマについては「値段が高くなった」と言われることが多くなっていて、マツダの副社長によると「CASE等の対応によって、どうしても最近のクルマは高くなる。どうせ高くなるのであれば、そこから付加価値を付けて消費者にもメリットを体感できるようにし、さらに高い値付けを行う」という戦略を取っており、この戦略が大幅値上げに直結しているようですが、要はその付加価値が消費者にとってメリットとは感じられなかったということなのかもしれませんね。

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VIA:Nikkei Asian Review

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