| 価格は1億6000万円、70台限定 |
ブラバム・オートモーティブが発売するスーパーカー「ブラバムBT62/Brabham BT62」についてその情報が少しづつ公開に。
これまでもティーザー動画が公開されているものの情報は少なく、しかし今回はリアの様子、そしてスペックがちょっとだけ紹介されています。
今回Twitterで公開された画像を見ると巨大なリアウイングに特徴的なテールランプを確認することができ、これはけっこうデザイン性が高いのでは、と思わせるところ。
なお、ブラバムは伝説的F1ドライバーそしてF1コンストラクターとしても知られ、ジャック・ブラバム氏は「自分の作ったチームで、自分のマシンを自分でドライブして」チャンピオンを獲得したただ一人のF1ドライバー。
ダウンフォースはAMGプロジェクト・ワン、マクラーレン・セナ以上
これまでもF1関係だと「フィッティパルディ」、レース関係では「ダラーラ」からもロードカーが発表されていますが、両方とも(当然ですが)パフォーマンス寄りとなっており、「スーパーカーとしてのスタイリング」は”ちょっと”であったのも事実。
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ですが今回のブラバムBT62のティーザー画像を見るにデザイン性も十分に考慮されているようで、ほかのF1ドライバー由来、そしてレーシングカーメーカーの発売するクルマとはちょっと異なる路線だと言えそう。
なお、この理由としては今回のブラバムBT62について、ジャック・ブラバム氏本人がこのプロジェクトを主導しているのではなく(2014年に死去)、その息子がビジネスとしてロードカー発売を進めてきたという背景があるからだろう、と考えています。
つまりは(レーシングカー製造という、本業で成り立つダラーラとは異なり)このロードカーをビジネスで成功させねばブラバム・オートモーティブは成り立たないわけで、となると「性能だけ」を追求するわけにはゆかない(偏ったクルマになり、テーゲットが狭くなる)ということに。
それはさておき、今回のブラバムBT62ですが、エンジンは5.4リッターV8、当然「自然吸気」。
出力は720馬力、重量は972キロなのでパワーウエイトレシオは1.35という驚異的な数値に。
ダウンフォースは1200キロにも達し、これはメルセデスAMGプロジェクト・ワンの700kg、マクラーレン・セナの800kgを上回る数字ですね(アストンマーティン・ヴァルキリーは1800kg)。ブレーキシステムはF1同様、価格は1億6000万円から、そして限定台数は70台とされています。
ブラバムはF1においても数々の画期的なデバイスを考案し実装してきましたが、おそらく今回のロードカー「BT62」ではそういった「トンデモメカ」はなさそうで、それはちょっと残念な部分ではありますね(レギュレーションや常識を無視したクルマが出てくると面白い)。
これまでのプロモーション動画はこんな感じ
これまでにもプロモーション動画が2編公開されていますが、その姿はほぼ見えず。
こちらはそのエンジン音だけを聴かせる動画となっています。
こちらはサーキットを走行するブラバムBT62。
ただし「速すぎて」何が何だか分からない、という動画。