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BMW「新型Z4にMモデルはない。誰も買わないからだ」。

2018/08/01

| BMWはZ4に「Mモデル」を設定しない |

BMWはおそらくペブルビーチにて新型Z4を公開するものと見られますが、今回BMW M部門のボス、フランク・ファン・ミール氏がCar and Driver誌のインタビューに対し、「新型Z4にはMモデルを設定する計画はない」と語っています。
つまりZ4 Mはなく、トップレンジはM40iになるということですが、これについて同氏は「Z4については、M40iが限界だと思う。パフォーマンスはM2に非常に近いレベルにあり、これ以上のクルマを作ったとしても、購入層は非常に少ないだろう」とコメント。

先代Z4にも「Z4 M」は設定されず、sドライブ 35isがトップレンジでしたが、この価格は850万円。
新型Z4の価格設定は不明ではあるものの、ベースとなる車両の価格がM2より高いであろうことを考えると「Z4 Mは軽く1000万円を超えるだろう」と思われ、たしかにその価格だと誰がこのクルマを買うのか全く不明。

同程度の価格だとポルシェ・ボクスター/ケイマンGTS、もしくはボクスター・スパイダー/ケイマンGTSを購入したほうが(パフォーマンスやリセールを考えると)賢明だと思われ、BMW自身が語るとおり「そこに顧客は存在しない」のかもしれません。

スポーツクーペは全世界でほぼ「売れない」状態に

なお、BMW Z4のセールスは芳しくなく、北米においては2015年から2017年の間にわずか3,518台を販売したのみ。
一方欧州では2015年のみで4,093台を販売したと記録されていますが、それでも寂しい状態には変わりなさそう。
ちなみに2017年だとポルシェは北米にて718シリーズ(ケイマン/ボクスター)を5,087台販売しているものの、さしものポルシェでもこの台数にとどまるのであれば、そもそもBMWにはチャンスが無いのかもしれません。
同じ状況はメルセデス・ベンツSLC(旧SLK)にも言え、こちらは「消滅」の可能性があるとも言われるほどですね。

スポーツクーペが売れないのは日本でも同様のようで、国産車だと見かけるのはトヨタ86くらい、輸入車だとアウディTTくらい。
BMW Z4、メルセデス・ベンツSLCはすっかり見かけなくなってしまいましたが、とにかく世界中で「お寒い」状態なのでしょうね。

現時点ではBMW Z4 M40iのパフォーマンスは不明で、予想だと3リッターツインターボ直6エンジンを採用し、385馬力を発生する、というのが大勢の見方。
そのほか分かっている情報としては、M40iは通常より低められたサスペンションを持ち、これは電子的にコントロールされること(アクティブダンパー?)、新設計のフロントアクスルを持ち、ハイパフォーマンスブレーキが与えられ、LSD、軽量ホイールが装着される、ということくらい。

ちなみにBMWは今回、「ペブルビーチで公開する」として一枚の画像(下記)を公開。
車名に言及していないものの、グリルフレーム形状や、グリル内部構造から見てZ4であるのは間違いない、と思われます。

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