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ベントレーが驚愕の方向転換。「スポーツカーはもう作らない」「ハイブリッド注力」

2018/09/17

| ベントレーが大胆な方向転換 |

ベントレーの新CEO(着任10ヶ月)、エイドリアン・ホールマーク氏が「今後スポーツカーを作らない」と発言。
これは耳を疑うほどの大きな路線変更と言え、というのも前にウルフギャング・デュラハイマー氏がCEOを務めていたころはスポーツカー発売について積極的で、かつエレクトリックスポーツカーも計画し、EXP 12 Speed 6e Conceptを発表していたため。

スポーツカーに未来はない

今回の発言の内容としては「今、我々の決定を話すことはできないが、これだけは言える。我々はスポーツカーを作らない。なぜならばスポーツカーセグメントは急速に縮小しており、もはや回復の見込みがないからだ。しかも顧客の年齢層は上昇を続けており、未来はない」というもの。

「ただし中国には30代から40代の億万長者がたくさんいる。だが、彼らは欧米の富裕層とは異なりテニスもしないし、サッカーもしない。ただSUVやサルーンに乗るだけで、スポーツやスポーツカーとは無縁だ」とも語っていて、完全にスポーツカーを見捨てた、と言えそう。

ハイブリッドとSUVに注力

加えてエイドリアン・ホールマーク氏は「ハイブリッドとSUVの未来は明るい」と語っており、これも今まで「ハイブリッドはやらない」としていた路線から180度転換することに。

ベントレーの偉い人「ハイブリッドはやらん。いきなりEVだ」

そしてこの方向転換の影には(ベントレーと同じグループにある)ポルシェがあるといい、エイドリアン・ホールマーク氏いわく「ポルシェがハイブリッドの扉を開いた。パナメーラ・ハイブリッドでこの市場における可能性を見出したと言え、我々もそれに続く」とのこと。※ポルシェとベントレーは以前から仲がいい

さらに同氏は「調査によれば、我々の顧客の37%はEV(電気自動車)を購入しようと考えている。だが、普通のEVでは不十分だ。優れたサスペンション、優れたパフォーマンス、優れたコネクティビティやクラフトマンシップを持っている必要がある。彼らはEVに乗り換えることで”失う”ことはしたくない。”得たい”のだ」と続け、ハイブリッド、そしてその先にあるEVに可能性を見出しているようですね。

現在ポルシェの新型EV「タイカン」は受注を(一部の国で)開始しており、相当数の受注があると公表されていますが、注文した人の多くは「テスラよりも優れた運動性能を持つEVを求めて」の発注だといい、高品質なEVはかなりのチャンスがあるのかもしれません。

なおベントレーの顧客は知的レベルが高いとされ、そのため「ヴィーガン(より厳密なベジタリアン)」が多いと言われており、そのため内装についても動物由来の「レザー」ではなく、自然な素材を使用する「ヴィーガン対応インテリアの採用を検討」と発表していますね(レンジローバーもその傾向にある)。

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