気づけばメルセデスAMG GTファミリーは合計9モデルに
メルセデス・ベンツが2020年モデルのメルセデスAMG GTファミリーの概要そして画像を一気に公開。
メルセデスAMG GTはポルシェ911の対抗として投入され、その後にバリエーションを拡大し続けて現在は9モデルが揃います。
そのライナップとは「AMG GT」「AMG GT S」「AMG GT C」「AMG GT R」そしてそれぞれのオープンモデル、さらにトップレンジの「AMG GT R Pro」。
AMG GTファミリーの構成員はこうなっている
そこでメルセデスAMG GTの各モデルについて見てみようと思いますが、正直メルセデス・ベンツはラインナップそのもの、命名法則がややこしく、それに慣れるまでには一苦労。
メルセデスAMG GTファミリーの末弟は「AMG GT」
まずは一番ベーシックな「AMG GT」。
エンジンは4リッターV8、出力は476馬力、0-100キロ加速は4秒、最高速度は304km/hというスペックです。※クーペモデルでの数値
ボディサイズは全長4544ミリ、全幅1937ミリ、全高1287ミリ、日本での価格はクーペモデルで1748万円(受注生産)。
メルセデスAMG GTのひとつ上は「AMG GT S」
そしてメルセデスAMG GTの上位グレードは「AMG GT S」。
エンジンは同じく4リッターツインターボですが、出力が522馬力へとパワーアップ。
AMGナイトパッケージ、プライバシーガラス、ナッパレザーシートがプラスされ、そのほかには電動チルト/テレスコピックステアリングやイージーエントリー、ブルメスターサウンドシステムなど快適装備も充実しています。
0-100キロ加速は3.8秒、最高速度は308km/h。
さらにはオプションにてAMGダイナミックプラス・パッケージを装着でき、リアアクスルステアリング、ダイナミックエンジン・トランスミッションマウントが追加され、これを装着するとより「サーキット寄り」に。
ボディサイズは 全長4544ミリ、全幅1937ミリ、全高1288ミリ、日本での価格はクーペモデルで2068万円(受注生産)です。
メルセデスAMG GT Cは本気度が一気に増加
そしてAMG GT Sの上、「GT C」になるとボディがワイド化され、
全長4551ミリ、全幅2007ミリ、全高1287ミリへ。
エンジンは同じ「M178」ではあるものの、出力は557馬力に増強されるとともに軽量フライホイールやワイドタイヤが採用となり、運動性能が大きく向上しています。
エクステリア・カーボンパッケージも装着され、見た目もぐっとスパルタンになっているのもトピックで、日本での価格はクーペモデルだと2268万円(受注生産)という設定です。
0-100キロ加速は3.7秒、最高速度は316km/h。
メルセデスAMG GT Rはニュルブルクリンクの「怪物」
そしてデビュー時にはそのパフォーマンスの高さが大きな話題となったAMG GT R。
もちろんワイドボディ採用で全長4551ミリ、全幅2007ミリ、しかしAMG GT C比で車高が落とされ、全高1284ミリへ。
出力は585馬力へとさらに強化され、アクティブエアロを装備するなど「基本的にサーキット走行を目的としたクルマ」。
日本での価格は2377万円に設定されています。
0-100キロ加速は3.6秒、最高速度は317km/hというスペックですが、それぞれのモデルにはきっちり数字的順列がつけられ、ここは「ドイツの自動車メーカーらしい」部分ですね。
そしてAMG GT Rのオープンモデル「GT Rロードスター」も存在していますが、こちらは日本未発売。
クーペモデルともども、フロントバンパー、リアバンパーのデザインが「専用」となり、リアウイングが追加され、他モデルとはその印象が大きく異なります。
メルセデスAMG GT R Proは”ヤワなドライバー”お断り
そしてメルセデスAMG GT Proは現時点での「GTシリーズ最高峰」。
いずれは「ブラックシリーズ」が追加されることにはなると思われますが、それまでは圧倒的王者として君臨するモデルですね。
GT Rに比較してもさらにスパルタンな外観を持ち、フロントバンパーにはカナード、フロントフェンダーにはルーバー、リアバンパーにもウイングレットが与えられるなど、乗用車よりはレーシングカーに近い外観が特徴。
日本だと限定20台、その価格は2900万円という設定です。
室内にはこういった感じで「ガッチリと」ロールケージが組まれます。
メルセデスAMG GTは過小評価されているクルマのひとつ
なお、メルセデスAMG GTはメルセデス・ベンツ渾身のシリーズではありますが、その販売は「思ったほどではない」模様。
ただしメルセデス・ベンツとして「継続は力なり」といわんばかりに次々とバリエーションを拡大しており、なんとしてもこれを「柱」にしたいという意志が感じられますね。
実際に運転したところ、「ライトウエイトスポーツカー」をいっていいほどの軽快感そしてダイレクト感が感じられ、意のままに操れる素晴らしいクルマ。
ただ、「メルセデス・ベンツ」という高級車イメージがAMG GTのピュアさをスポイルしているとも考えられ、「ピュアスポーツ」ではなく「スポーツクーペ」という印象を世に与えているのかもしれません。
なお、今回の「AMG GTファミリー大公開」にあわせてAMG GT R Proの試乗レビューも公開されており、多くのメディアそしてユーチューバーが動画をアップしています。