| ベースはインディアン・スカウトボバー、その名はアパルーサ |
かねてより「バイク好きという人種は、そもそもどこかがブッ飛んでいる」と考えていましたが、今回もまた完全に異次元レベルのカスタムバイクが登場。
このバイクのベースは「かつて」インディアン・スカウトボバー”だった”ものの、今ではその面影はなく、その名も「アパルーサ(Appaloosa)」と改名済みです。
ビルダーはベルギーの「ワークハウス・スピードショップ(Workhouse Speedshop」に務めるブリス・ハンバート氏。
カスタム依頼主はインディアン・モーターサイクルの欧州法人
このバイクはドラッグレース用に製作されたもので、「プラス30馬力」が得られるNOS(ナイトラス・オキサイド・システム。ワイルド・スピードでおなじみ)も装着済み。
なお出力はトータルで130馬力、重量はノーマルから42キロ軽量化されている、とのこと。
エキゾーストシステムはおなじみのアクラポビッチ。
ただし「フルカスタム」となり、サイドから排気する構造を持っています。
このカウルというかなんと言うかよくわからないカバーはアルミ製で、製作にかかったのは700時間。
イメージは1920年代の汽車、そして1940年代のF1マシン、さらにF-86セイバー戦闘機とのこと。
車体の多くは作り変えられ、サブフレームやフットペグハンガー、スイングアームも新規に製造されています。
ちなみにこのバイクのカスタムを依頼したのはインディアン・モーターサイクルの欧州法人ですが、あまりに多くのパーツが置き換えられてゆくため、ビルダーに「ちょっとはもともとのパーツを残しといて・・・」とお願いしたというエピソードも。
その結果、燃料タンクはもとのインディアン・スカウトボバーのものを残しているものの、形状は10センチ細く変更されることに。
なおサスペンションはオーリンズ製で、ステアリングダンパーもオーリンズ製。
ブレーキはベルリンガー製4Dエアロテックですが、「キャリパー1個あたりブレーキディスクが二枚」。
こんなの見たことないわ、というパーツのオンパレードですね。
パワー伝達はベルトではなくチェーン、そしてトランスミッションはクイックシフト。
なお、インディアン・スカウトは今年で100周年を迎えますが、特別仕様のツナギを来てこのアパルーサに跨るのはなんとランディ・マモラ。
意外と「頭(ヘルメット)が突出する」形状ですね。
見れば見るほど異様な風体を持ちますが、同時に強烈なオーラと魅力も放つ一台だと思います。
VIA:Bikeexif