| インフォテイメントシステムはようやく世界標準レベルに |
レクサスが「RX」にフェイスリフト(マイナーチェンジ)を実施し、2020年モデルとして発表。
内容としては外観の変更、ボディカラーの変更、内装の機能変更といったところです。
なお、下はこれまでのレクサスRX(F Sport)ですが、これと比較すると新型ではヘッドライト形状が変更になり(より内側に伸びた?)、バンパーサイドのエアインテークとフォグランプが大型化し、フロントスプリッターの形状も変更に。
微妙にスピンドルグリルの形状(下半分)も変更され、これまでスプリッターと被っていたところもグリルのほうが勝るようになり、グリル面積が拡大しているようです。
新しいボディカラーは「より上品」に
今回のマイナーチェンジで追加されたボディカラーはムーンビーム・ベージュ・メタリックにノリ・グリーン・パール。
おそらくオフィシャルフォトに採用されているのが「ムーンビーム・ベージュ・メタリック」だと思われますが、レクサスRXの高級感をひきたてるかのような色合いですね。
下の画像はこれまでのレクサスRX(RXJR450h)。
こちらと比較すると新型RXのスピンドルグリルは「小型化」しているようにも見えます。
なお、レクサスは「新型RXでは、フロントからリアまでのつながりを重視」したデザインに変更したと発表されていますが、たしかに新型ではバンパーからサイドのプレスラインまでの流れがより自然に。
こちらは新型レクサスRXのリア。
下の画像は従来型RX。
新型ではテールランプ内の発光形状(グラフィック)が変更され、上下で反転した「L(”レ”ともいう)」がモチーフに。
サイドから見ると大きな変更は無いように見え、しかしホイールデザインが(18インチと20インチサイズにおいて)変更されている、とのこと。
新型レクサスRXの変更はインテリアのほうが大きい
そして外装以上に変化幅が大きいのがインテリア。
標準で8インチサイズのインフォテイメントディスプレイが装備され、オプションにて12.3インチサイズへと拡大可能。
このインフォテイメントシステムは画面へのタッチによっても操作可能ですが、タッチパッドでもコントロールできるようになり、これは大きな変更点かもしれません(これまでレクサスのインフォテイメントシステムは比較的操作性が悪く、不評だった)。
さらにインフォテイメントシステムのソフトウェアが変更されて(ようやく!)アップル・カープレイとアンドロイドオートに対応するようになり、音声操作にも対応。
レクサスはクルマとしての評価は非常に高いものの、コミュニケーションシステム、インターフェースにおいては「2世代くらい前」だと評されることも多く、しかしやっと「現代の標準レベル」に追いついたということになりそう。
なお、インフォテイメントシステムやコネクティビティは、レクサスの主戦場たるアメリカではその重要性、要求が年々高くなっていて、その意味ではレクサスRXは今回のフェイスリフトで一気にその競争力を高めることになりそうです(スマートフォンの”置くだけ充電”もアメリカ人が重視する機能の一つ)。
新型レクサスRXは走行性能にも磨きをかけた
そして新型レクサスRXでは内外装のほか、もちろん走行性能もアップデート。
スタビライザーバーとブッシュ、サスペンションの設定を変更してボディのロールを抑え、ステアリングの応答性を向上。
加えてサスペンションの変更はノイズやバイブレーションの低減にも貢献している、とのこと。
レクサスのSUVは比較的「揺すられる」傾向が強く、とくにレーンチェンジ時にその印象が顕著。
レクサスNXのフェイスリフトにおいても同様の改良を施してきたと記憶していますが、実際に「どう変わったのか」新型RXのステアリングホイールを握ってみたいものですね。
そのほか安全装備もさらに充実し、ロードサインアシスト、レーントレーシングアシスト、ダイナミック・バイシクリスト・ディテクション、オールスピード・ダイナミック・レーダークルーズコントロールなどを装備(これらがどの程度日本仕様に反映されるのかは不明)。
新型レクサスRX "F Sport"にはコールドエアインテーク、アクティブサウンドコントロール、エレクトリック・パワーステアリング、ステアリングホイールヒーターが装備され、もちろん内外装がスポーティーな使用になるほか、パフォーマンスダンパー、そしてドライブモードには「スポーツ+」が追加されます。
パワートレーンについては特段の発表はなく、「これまで同様」と見て良いのかもしれません。