| 今なら仕様変更、オプションの追加も可能 |
ポルシェは限定77台にて新型「ポルシェ935クラブスポーツ」を発売しましたが、これはかつてポルシェが製造したレーシングカー「935/78モビー・ディック」を現代に蘇らせたもの。
ベースはポルシェ911GT2RSではあるものの、この新型935は公道走行ができず、したがって「サーキット(もしくはガレージ)専用」。
そしてその価格は70万ユーロ(約8500万円)に設定されています。
これまでも限定ハイパーカーが多数転売されている
そして例によってというか今回登場したのが「生産枠の転売」。
ポルシェも転売対策を取っているとは思うものの、それだけで転売を防ぐことは難しいようで、RaceCarsDirectにて、150万ユーロ(新車価格の倍以上)というプレミア価格をつけて販売中。
これによると生産は6月19日で、”急げば”まだ仕様の変更が可能だとしています。
このほか、メルセデスAMG ONE、アストンマーティン・ヴァルキリー、ブガッティ・ディーヴォ等の転売もこれまでに報じられていますが、逆に「限定モデルを入手できる」と騙った詐欺もいくつか報じられ、情報の真偽はちゃんと見分ける必要がありそう。
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935についてもう少し触れておくと、サーキット走行専用といえども「いずれかのレースに出場可能な要件」を満たしていないために公式競技には参加できず、まさにポルシェコレクターの自己満足のためだけのクルマ。
レトロなデザインを持つボディはカーボンファイバーで製造され、灯火類にはLEDを使用するなど「使用される技術は最新」。
基本的なボディデザインは935/78、ヘッドライトは919ハイブリッド、テールパイプはポルシェ908(1968年のレーシングカー)といった具合に過去のアイコン的レーシングカーをモチーフとしており、ドアミラーは現行のポルシェ911RSR(911のレーシングカー)から移植したもの。
インテリアは軽量化のために多くを剥がされ、ステアリングホイールやメーター類は911GT3 Rから。
そして最新のレーシングカーらしくエアコンが装備されており(ポルシェは最近、レーシングカーにもエアコンを装備するようになった。一方でロードカーにはエアコンが装備されないものがあるところがポルシェっぽい)、安全のためにロールケージや6点ハーネスも装備。
ちなみにシートはレカロ製で、オプションとして「助手席」もあるようですね。
エンジンは911GT2RSと変わらず3.8リッター・フラットシックスをツインターボで加給して700PSを発生し、駆動輪は後輪のみ、トランスミッションは7速PDKが組み合わせられます。
ポルシェは現在と過去とを融合させようとしている
なお、ポルシェ935は「過去の資産を現代に蘇らせた」クルマということになりますが、ポルシェはつい最近も伝説的レーシングカー「917」をモチーフとした「917コンセプト」を発表。
やはりレトロなスタイルとカラーリングに最新テクノロジーを反映させたクルマで(これは販売されない)、この「935」や「917コンセプト」同様の路線にて「918スパイダー」後継モデルをレトロなデザインにて発売する、という話も出ているようですね。
VIA:RaceCarsdirect