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三菱がアウディTT/A7のデザイナー獲得!三菱の欧州拠点にて未来のデザインを変革してゆく予定

2019/07/20

| 今後の三菱には期待が持てる |

このところデザイナーの退任や移籍が相次ぐ自動車業界。
ちょっと前にはヒュンダイがランボルギーニやブガッティのデザイナーを大量に獲得していますが、最近だとロールスロイスのジャイルズ・テイラー氏が中国の紅旗へと移籍したり、ジャガーのイアン・カラム氏が退任したり、といった「事件」が起きています。

そして今回は三菱がセアト、アウディにてデザイン経験を持つヨルグ・ディエス氏を獲得した、と発表。

ヨルグ・ディエス氏はフォルクスワーゲングループに18年在籍

なお、ヨルグ・ディエス氏は三菱のヨーロッパ支社にて勤務することになり、三菱モータース・ヨーロッパ・デザインの管理者そして三菱モータースR&Dヨーロッパの副社長というポジションが与えられるようですね。

つまりはかなりの高待遇ということになりますが、直近だとアウディA7スポーツバックやTTをデザインした人物と聞けば納得です。

ヨルグ・ディエス紙はロンドンのロイヤルカレッジ・オブ・アートを卒業し、その後18年をフォルクスワーゲングループにて過ごしています。※フォルクスワーゲングループは上席者の離職が多く、長年勤めた重要人物も辞職する傾向が見られる

2001年から2010年までアウディにてセニア・エクステリア・デザイナーを務め、2011年から2014年まではセアトにてエクステリアデザインとアウディ・コンセプトデザインのトップを歴任してきた、とのこと。

今回の移籍において三菱は「ヨルグ・ディエスが我々のチームに加わることになり、非常に光栄だ。彼は戦略的な思考と卓越したリーダーシップを持ち合わせており、我々の未来におけるデザインをより創造的にしてくれるだろう」と述べています。

三菱には以前も著名デザイナーが就任したことも

なお、三菱にはかつて「オリビエ・ブーレイ」氏が在籍したことも。
同氏はもともとメルセデス・ベンツのデザイナーで、初代メルセデス・ベンツCクラス、そしてマイバッハをデザインしたことでも有名。

この流れとしては、ダイムラー・クライスラー(当時)が三菱の株主となった2001年に、オリビエ・ブーレイ氏がダイムラー・クライスラーより三菱へと「デザイン部門の責任者」として派遣された、ということがあります。

なお三菱自動車での在籍期間は短く、直接手がけたのは「グランディス」のみだったとされるものの、強烈にデザイン改革を進めたことでも知られます。

オリビエ・ブルーレイ氏は「ブランドイメージ強化には、そのメーカーの顔つきを統一すべき」というポリシーに基づいてデザインを行っていますが(BMWやメルセデス・ベンツ等を見てもわかるとおり、欧州ではメインストリームの考え方)、いわゆる「ブーレイ顔」と呼ばれる、フロントグリルの中央が盛り上がったデザインを採用したことが特徴。

これはランサーエボリューションVIIIやコルトなど数モデルにそのデザインが反映されることになり、これらは同氏が三菱を去った後に発売されることに。

EVO

今回のヨルグ・ディエス氏がどういった手法を採用し、そしてどう三菱のデザインに関わってゆくのかは不明ですが、これまでの作品を見るに「シャープでエッジの効いた」デザインが得意であるように思われ、今後は三菱車のデザインにもなんらかの変更が現れることになりそうですね。

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