
| ここ最近のアウディは「これまでにない」動きを見せている |
まさかアウディがGクラスに挑むとは
さて、ここ最近「今までにない」動きを見せるアウディ。
大きなものとしては「コンセプトC」を発表し”TTがかつて自動車業界に及ぼした影響”を再現しようとする試みですが、今回は「メルセデス・ベンツ Gクラスの人気が続く中、アウディも本格的なオフロードSUVを投入する可能性」が報じられています。
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Image:Audi
なお、この「Gクラスのライバル」については、約3年前に当時のデザイン責任者が「Gクラスのライバルを考えている」と発言したことがあり、しかしこれまで具体的な動きが一切見られず、しかし今回、ようやく新たな進展が見られるかもしれないわけですね。
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アウディがメルセデス・ベンツGクラス、ランドローバー・ディフェンダーのライバルとなる「タフでハードな」オフローダーを発売とのウワサ
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アウディCEOのゲルノート・デルナー氏が英Autocar誌のインタビューで次のように述べており、そしてここでいう「夢」とはすなわちょGクラスのライバル投入そいうことになりますが、この発言により、アウディの“Gクラス対抗モデル”計画がいよいよ現実味を帯びてきたのかもしれません。
「その夢をあきらめないでほしい」
「コアを絞りつつ、ニッチモデルでブランドを強化」
ゲルノート・デルナー氏は同誌に対し、アウディの今後のモデル戦略について次のように説明しています。
「我々の戦略は、コアモデルを中心にラインアップを絞りつつ、ブランドを強化するためのニッチモデルを追加することです。ニッチモデルは新しいアイデアを生み出し、それをコア製品にも反映させる役割を果たします。」
この発言からもわかるように、アウディは単にラインアップを削減するのではなく、“ブランドの象徴的存在”としてのSUVを視野に入れているようですね。
電動化と「Scout」ブランドの関係
2023年、当時のデザイン責任者マーク・リヒテ氏は「そのようなモデルのためのスペースはある」と語り、電動SUVになる可能性を示唆していたことが知られていて、さらには「Gクラスやランドローバー・ディフェンダーのコピーではなく、まったく新しいものになる」とも発言しています。
その「まったく新しいもの」とは、フォルクスワーゲン・グループ傘下のスカウトブランドから発売されるクルマをベースとする可能性が指摘されていますが、このスカウトは米国でのオフロード志向EVブランドとしての再始動が予定されており、アウディ版SUVもこのプラットフォームを共有する可能性があるとみられます(つまり、アウディがメルセデス・ベンツGクラスのライバルを投入するにしても、それはEVとなりそうだ)。
Image:Scout
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生産拠点はアメリカになる?
現在、アウディの車両は主にドイツやメキシコなど海外で生産されていますが、米国市場での関税強化(トランプ前大統領による輸入車関税措置)を回避するため、アウディが米国内で生産する新型SUVを計画しているとのウワサもあり、そして「ハードコアなオフローダー」となるとやはりメインは米国市場となるのかも。
よって「メルセデス・ベンツGクラスのライバル」の生産は米国で行われる可能性が高く(スカウトとの車体の供給を考慮しても、この可能性が非常に高い)、しかしデルナー氏はこの点について次のようにコメントしています。
「専用工場をアメリカに設けるかどうかは、米政府との関係次第です」
この発言からも、アウディが少なくとも「北米市場での地産地消を検討している」ことがわかりますね。
Image:Audi
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「Stay Tuned」──近く発表の可能性も
デルナー氏は今回のインタビューをこう締めくくり・・・。
「Stay tuned(続報を待ってほしい)」
これはつまり、近い将来アウディがGクラスやディフェンダーに対抗する“本格派オフローダー”を公開する可能性を示唆していると言えるのかもしれません。
なお、「Gクラスのライバル」については現在多くの自動車メーカーがその投入を検討しており、様々なウワサがこれまでにも報じられていますね。
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