| モデルチェンジを行う、もしくは方向性を決めるには「今は時期が悪すぎ」る |
これまでに何度と無く出ている、新型日産GT-R(R36?)のウワサ。
ハイブリッドになる、エレクトリックになる、いやガソリンエンジンという話もあり、とにかくその内容が定まらないのが実情です。
今回はトップギアが、GT-R開発責任者にして第一商品企画部チーフ・プロダクト・ スペシャリストである田村宏志氏の弁として、新型GT-Rについていくつかの情報を公開しています。
ガソリンエンジンだと規制に対応できない可能性も
これによると、まず現行のR35 GT-Rは少なくともあと18ヶ月は継続されること。
そして次期GT-Rはようやく「プロジェクトがスタートしたところ」ということ。
現行GT-Rは登場してはや11年ですが、あと18ヶ月というと、およそ13歳になるということに。
そして今から開発にかかったとしても、登場までに3−4年はかかると思われ、となるとR35GT-RとR36GT-Rとの間には「ちょっとした間」が開く可能性もありそうです(さらにR35 GT-Rの販売が延長されなければ、の話ですが)。
そしてR36 GT-Rについては現在「意見を拾い始めたところ」で、フィードバックが戻りはじめたばかり。
これについては、先日やはり日産が「次期GT-Rは顧客が望むとおりのクルマになる」と語っていて、その内容によれば「顧客は誰もエレクトリックカーを欲しがっていない」。
つまり顧客に対してなんらかのヒアリングを行っているということになりそうですね。
なお、次期GT-Rが2022〜2023年頃に登場するとすれば、まだその頃だと「ピュアエレクトリック」はかなり難しそう。
というのも次世代バッテリー(ソリッドステートバッテリー)が実用化されていないと思われるためで、無理に既存バッテリー(リチウムイオン)を使用したピュアエレクトリックカーを発売してしまうと、その数年後には(次世代バッテリー登場によって)せっかくのニューモデルが時代遅れになってしまうため。
よってポルシェはじめ、いくつかのメーカーは「次世代エレクトリックスポーツ」の発売を(次世代バッテリー実用化を待って)2025年以降に設定するケースも。
なお、日産は他の自動車メーカーとは異なる戦略を採用しており、車種をいたずらに増やさず、「それぞれのセグメントにて、特定車種に注力し、長く販売してゆく」傾向があります。
コンパクトカーだとノートやキューブ、スポーツカーだとフェアレディZやGT-R、ミニバンだとセレナ、SUVだとエクストレイル、といった感じですね。
よって次期GT-Rが登場したとしてもそのモデルライフは「10年以上」の可能性が往々にしてあり、なおのこと「エレクトリック化を早まってはいけない」のかもしれません(現行GT-Rに対し、いわゆる”ビッグマイナーチェンジ”を施してあと5〜6年引っ張り、その後にフルモデルチェンジ、という方法もありそうですが)。