| BMWはアウディQ2の人気を看過できない? |
BMWが「X2」の下に位置する新型クロスオーバーを開発中、とのウワサ。
BMWは現在ボトムとして「X1」、その上に「X2」「X3」「X5」「X7」、そしてクーペSUVとして「X4」「X6」を持ちますが、今回ウワサされているのは「X1とX2との間」に位置することになりそうで(もしくはX1の下)、かつ「これまでの”Xシリーズ”とは異なる性格を持つ」SUV。
なお、マツダは「CX-3」「CX-5」との間に、よりプレミアム製を高めた「CX-30」を投入していて、これと同じような(これまでのラインアップの法則外にある)クルマなのかもしれません。
X2とX1との中間、もしくはX1の下というポジショニング
今回のウワサはAuto Expressが報じたものですが、この新型SUVの直接のライバルはアウディQ2。
アウディQ2はBMW X1、X2よりも下の価格帯に位置しており、日本だと299万円から。
対してX1は423万円、X2は439万円と「かなり価格差があり」、よってBMWはここを狙う、ということですね。
ちなみにQ2は世界中で高い需要を誇っており、発売後は「納車待ち」が生じたほどで、そのため日本への導入が遅れることになった、とも。
日本市場にて発売された後も世界的な受給逼迫は解消されず、日本の在庫車を買い漁って国外へと輸出していた業者もある、と言われています。
そういった状況を鑑み、おそらくBMWは「なんとかしないと」と考えたのだと思われますが、Q2と同じ価格帯で、スタイリッシュなBMWのSUVが発売されるというのは歓迎すべき状況でもありますね。
この新型SUVについてはX1よりも35センチ、X2に比較しても25センチほど短いとされ、つまりはかなりコンパクト。
反面、ワイドで低いプロポーションが与えられると推測でき、「積載性よりも、単身者や若いカップルをユーザーとして想定した都市型SUV」となりそう(もともとはX2がそのコンセプトではありますが)。
名称は「アーバンクロス」?
そしてこの新型SUVについて、名称は「Urban X」になるといい、読み方は「アーバンクロス」。
SUVというと、人やモノを載せて運ぶことを重視し、「大きなキャビン」「長いオーバーハング」を持つのが定石ですが、このアーバンクロスは他とは異なるスタイリッシュなデザインが与えられることになりそう。
なお、現在のSUVブームのきっかけを作ったのはBMWで、その主役は初代「X5」。
まだ高級SUVという概念、街なかでSUVを乗るという感覚がなく、ソレっぽい車というとランドローバーやレンジローバー、トヨタ・ランドクルーザー、メルセデス・ベンツGクラスあたりしかなかった時代(2000年)にBMWはX5を発売しており、その後にポルシェ・カイエン、その他モロモロが参入しています。
ちなみにメルセデス・ベンツは1997年に「Mクラス」を発売していますが、これは品質が非常に低く、むしろメルセデス・ベンツの評判を大きく下げ、他社が「真似しよう」とは思えないものだった、と言われます。
話をこのアーバンクロスに戻すと、プラットフォームには新型1シリーズと同じUKL2を使用すると報じられており、エンジンラインアップも1シリーズとほぼ共通、そしてハイブリッドもラインアップされるようですね。
さらには発表されたばかりの「ミニクーパーS E」のパワートレイン、バッテリーを使用した「ピュアEV」バージョンも登場するのでは、という説も有力です。