| 正規ディーラーもなかなかやるじゃない |
テネシー州にてフォードのディーラーも展開する「ブラウン・リー・パフォーマンス」がフォード・マスタングのカスタムモデルを公開。
これは見ての通り「ガルフカラー」に身を包んだ仕様が特徴ですが、このガルフカラーの再現においてはガルフ社との正式契約を交わしており、つまりは「公式」。
そして嬉しいことにこのマスタングはショー用のワンオフモデルではなく、新車として購入できる、としています。
ベースとなるのは2020年モデルのマスタングGTで、その価格は1450万円ほどと高価ではありますが、119台のみの限定という希少性、フォードとガルフとの関連性を考えると非常に高いコレクション価値を持っていることは間違いなく、「ぜひ手に入れておきたい一台」。
「ガルフカラー」とは?
「ガルフカラー」は1901年創業の石油会社「GULF」がフォードのルマン参戦にあたりスポンサーとして資金を提供し、その見返りとしてGT40にカンパニーカラーである「ブルーとオレンジ」を採用させたのがはじまり。
なお、フォードGT40(1968、1969年)に採用されたガルフカラーは、実際の(ガルフの)カンパニーカラーのブルーよりも薄い色ですが、これについての経緯は不明。
おそらくは、フォードのデザイナーが車両に合わせてカラーを調整したのではと言われ、フォードGT40に採用されたブルーは「ゼニスブルー」、オレンジは「タンジェリン」という名称があり、決まった塗料の配合があるようです。
これまでにもフォードのほか、マクラーレン、ポルシェ、アストンマーティン、アウディなどのスポンサーについていますが、フォードの他にはやはり「ポルシェ917」が有名ですね。
外装だと、ボディカラーの他にカーボンファイバー製のフロントスプリッター、サイドステップが与えられ、ガーニーフラップ付きのリアスポイラーが追加され、リアディフューザーも変更に。
ブレーキキャリパーはオレンジ、フロントフェンダーサイドには「GULF」のバッジ付き。
このマスタング”ガルフ”については外観だけではなくエンジンにも手が入り、その出力は800馬力にまで向上。
トランスミッションは10速ATもしくは6速ATが選択でき、加速性能についての言及はナシ。
ただ、もちろんサスペンションも強化され、その走りは「間違いない」と言えそうですね。
このマスタングには数々のカスタムがなされているものの、フォードの正規ディーラーが販売するだけあって「3年/36000マイル」保証も付与され、安心して乗ることができる、とのこと。
ちなみにインテリアにもガルフの刺繍入り。
内外装そしてエンジンや足回りすべてに手が入る、価値の高い一台だと言えそうです。