| トヨタ・スープラの発売、そしてBMWとの協業は「成功」だったと言って良さそう |
とにかく日米ともに新型スープラの話題で持ちきりですが、つい最近、トヨタは世界中のカーメディアを菅生に招いてスープラの試乗イベントを開催した模様。
そこでAutoindustriyaが新型スープラ開発責任者、多田哲也氏に「よりパワフルなエンジン、そしてマニュアル・トランスミッションは登場するのか?」と訪ねたところ、「どちらを先に欲しい?」と逆に聞かれた、とのこと。
トヨタ86並のMT比率をキープできれば、十分採算に乗りそうだ
このやりとりについて、そのニュアンスがわからないのでナントモな部分はあるものの、トヨタは新型スープラに「マニュアル需要」があることを理解しており、かつ最近ネット上で話題となっている「新型スープラのMTへのコンバート」についても調査が及んでいるはずであり、となる当然検討を行っている、とは考えられます。
ちなみにトヨタ86については、アメリカでは33%がMT、そして日本では60%がMT、という統計も。
これはポルシェ911の10%、シボレー・コルベット23%に比べてもかなり「高い」比率であり、新型スープラでもこれと同じか、これよりも高い数字を読めるのであれば、トヨタとしても「十分(MT)投入に値する」のかも。
加えて、BMWがすでにマニュアル・トランスミッションを持っているということを考えると(B58エンジンと組み合わせられるものがあるかどうかはわからないが、ほかエンジンと形状が同じであれば既存トランスミッションを接続できる)、トヨタが「GO」という判断をただ下しさえすれば実現は難しくない、と考えています。
トヨタ・スープラにハイパフォーマンスモデルは登場する?
そしてもうひとつ気になるのがスープラのハイパフォーマンスモデル。
多田哲也氏は「スープラは毎年進化する」とコメントしており、つまりはハイパフォーマンスモデルが登場する可能性も「大」。
そこでハイパフォーマンスモデルとなるとBMWのMモデルに積まれる500馬力級の「S58エンジン」の搭載があるかどうか。
なお、現在スープラ/Z4に積まれる3リッター直6エンジンは「B58」。
そのハイパフォーマンスエンジンが「S58」ということになりますが、「S」番がつくのはBMWのMディビジョンが開発したエンジンのみ。
なお、この「S」エンジンはBMW内でもMモデルにしか搭載されず、この門外不出のエンジンをトヨタにBMWが供給するのかどうかは判断がつかないところでもありますね。
BMWは新型スープラをどう捉えている?
そして気になるのが、BMWは新型スープラについてどう考えているのか、ということ。
世界各国において、新型スープラとBMW Z4が兄弟車であることは周知の事実で、かつ新型スープラのほうがおおよそ100万円ほど高い、というのが現状です。
よってスープラのおかげでZ4が販売面における影響を受けたことは間違いなく、順当に考えると「BMWにとって、新型スープラは目の上のたんこぶ」。
さらにBMW Z4が語られる際も「新型スープラと共通の」「新型スープラと比べて」という枕詞が必ずつきまとうことになり、つまりZ4は完全にスープラの「当て馬」というか噛ませ犬っぽい立ち位置になっているのではと感じることもわるのですね。
BMWは「Z4にMモデルは追加しない」と語っており、その状況でスープラにMモデルのエンジンが提供されるのかどうかはさらに疑問で、もしスープラにS58エンジンが搭載されると、(S58を搭載すると思われる)次期BMW M4と比較される可能性も出てきて、こちらまで「スープラの噛ませ犬」になるのは避けたいだろう、とも考えます。
ただ、スープラのおかげでBMWの評価が上がったり、「スープラ一台につきナンボ」という具合でBMWがお金を受け取れるのだとすれば、「この現状はこれでいいのかも」。
実際のところBMWがどう考えるのかはコメントされていないために全くわからず、よって門外不出のS58エンジンがスープラに搭載されるかどうかはわからないものの、BMW自身は「無い」という判断でもなく、今後のスープラの「バージョンアップ」に期待ですね。
Source: AutoIndustriya