| まさかこんなに一箇所に集まっているとは |
アメリカ西海岸には時おり大規模なハリケーンが発生し、そこで話題となるのが「クルマの避難」。
ハリケーンによる損害を防ぐためにクルマを移動させることになるわけですが、これは個人であってもディーラー/ショップであっても同様の課題であるようです。
そして今回、デロリアン・モーター・カンパニーが自身のFecebookにて公開したのが「デロリアンの避難」。
工場の外にいるデロリアンたちを工場の中へと押し込んだ画像を見るに、「あるところにはあるんだな」と驚かされます。
なお、今回この様子を公開したのはデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)フロリダ。
DMCフロリダは、デロリアン・モーター・カンパニーの持つ4つの拠点の一つだそうです。
デロリアンはまだ新車で注文できる
デロリアンは当時のGM副社長、ジョン・ザッカリー・デロリアン氏が興した会社で、しかしDMC-12一車種を発売したのみであえなく解散することに(その理由はもちろん経営不振)。※このあたりは映画「ジョン・デロリアン」で描かれると思う
外観のデザインはジウジアーロ、車体の構造やメカニズムの設計はロータス、そしてエンジンは2.9リッターV6、トランスミッションは3ATという構成です。
なお、デロリアンの基本はこういった”Xボーンフレーム”という変わった構造を持ち、エンジン搭載位置はリア(つまりRR)。
その後、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)」にて使用されるやいなや大人気となりますが、1982年には既に生産が終了しており(8,000台程度だと言われる)入手困難な状況からプレミアが付くという状態が長く続いています。
その後経営者が代わった現在のデロリアン・モーター・カンパニーが2017年に「1980年代当時、新車製造用としてストックしていたデロリアンのパーツを使用し、デロリアンの新車を再生産する」と発表。
そして今回の画像はそういった新車製造や、販売した車両の整備を行う工場の画像ということになりますね。
ちなみにこれまで「パーツがあるのに再生産できなかった」のは、近代の規制にデロリアンが合致せず、合致するように作り変えることが困難であったため。
ですがその後になって「少量生産車は規制に対象外にする」という特例措置が取られ、デロリアンの再生産が可能となった、と報じられています(それまでも生産はしていたが、登録ができなかった)。
ちなみにDMCのページでは車両販売、パーツ販売も行っており、車両販売だと中古車、そして少量生産ながらも新車販売も。
そしてパーツ販売だとイラスト入りのパーツリストがアップされており、たとえばドアパネルだと1250ドルで販売されています。
ハリケーンはアメリカ西海岸では大きな脅威
そして上述の通りハリケーンはアメリカ、とくに西海岸では猛威をふるうことがあり、カーエンスージアストやショップにとっては、どうやってハリケーン被害を受けないようにするかが悩みのタネ。
スーパーカーディーラーでは「車両すべてを工場や倉庫内に入れてシャッターを下ろす」必要があり、こんな感じでピチピチに詰め込むことも。
個人だと、自宅の中にクルマを入れてしまう人もいるようです(気持ちはよくわかる)。