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スバルが北米にて「WRX STI S209」発売。EJ25搭載にて345馬力発生、WRX STI史上2番目、北米ではもっともパワフルなWRX STIに

2019/09/27

| 日本のS208よりも少ない209台限定、購入はまさに「狭き門」 |

スバルが北米市場専用としてWRX STI「S209」を発表。
これは日本でも限定発売された「S208」と同様のスペックを持ちますが、最大の相違はエンジンが日本仕様のEJ20ではなく、海外専用のEJ25であること。
よってS208の329馬力に比較し、S209ではより高い345馬力をマークし、WRX STI史上おそらくは2番めに高出力な限定モデル、かつ北米市場向けとしてはもっともパワフルなモデルとなっています。

なお、このWRX STIは今年1月のデトロイト・モーターショーにてアナウンスされていたもので、今回ようやく「発売」となったもの。
限定台数は209台のみで、これはS208の450台に比べてもかなり少なく、熾烈な争奪戦となりそうです。

WRX STI S209はこんなクルマ

WRX STI S209は、これまで日本で限定発売されてきた「S207」「S208」同様、スバル・テクニカ・インターナショナルがエンジンやシャシーをチューンしたもので、ドライブトレーン、そして内外装含めた特別仕様となっています(スバルの北米法人による”なんちゃって”ではなく、ちゃんとSTIが手を入れたクルマ)。

もちろんベース車両はWRX STIですが、北米仕様のWRX STIは日本仕様の2リッターターボの(EJ20)ではなく、トルク重視の2.5リッターターボ(EJ25)を採用しており、よってこのS209も北米仕様つまり「EJ25」をチューンして搭載することに。

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S209は北米では「史上最強のWRSX STI」

そのチューンの内容として、まずHKS製の大容量タービンへと交換し、さらに過給圧を最大18.0psiにまで上昇(通常のWRX STIでは16.2psi)。

さらにはより軽く、より強度の高い鍛造ピストン/コンロッドを装着。
加えてハイフローインテークシステム、インタークーラーウォータースプレイ(ステアリングホイールにスイッチが内蔵され、任意で作動可能)、大容量インジェクター、STIがカスタムしたECU、ハイパフォーマンスマフラー、ハンドポリッシュがかけられたテールパイプ(101パイ)が与えられ、出力は標準仕様の約10%増しとなる345馬力を発生します。※チューンの内容はS207/S208と同様

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この345馬力は日本仕様のWRX STI(308馬力)、S208の329馬力を大きく超えるもので、先日アフリカ限定にて発売された「WRX STI史上もっともハイパワーな」348馬力に次ぐ数字。

ただしこのアフリカの「348馬力」WRX STIは現地のディーラー企画によってカスタムされたものであり、スバルが直接生産した車両という観点だと、今回のS209は「STI史上最高出力を持つプロダクションモデル」。※2010年発売のインプレッサWRX STI CS400は”400馬力”ではあるものの、コスワースとのコラボモデルなので除外

S209のトランスミッションはクロスレシオ採用の6速マニュアルのみ、そして駆動方式はもちろん4WD。
ドライブモードはインテリジェント(I)、スポーツ(S)、スポーツシャープ(S#)の3つというのもS208と同様で、STIによれば「S」はサーキット走行、「S#」はドラッグレース時に使用することをオススメすする、とのこと。※自動車メーカーが公式に「ドラッグレース」を認めるのはけっこう珍しい

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WRX STI S209のエクステリアはスバルの「モータースポーツ・ヒストリー」を意識

外観上の特徴はなんといっても前後オーバーフェンダーで前後ともに片側1.5cmづつ張り出すことに。

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その他の装備としてはゴールドカラーのBBS製軽量ホイール(19インチ)、タイヤはダンロップのSP Sport MAXX GT600Aで、これはS209のために製造される特別製だそう。
この「ゴールド」カラーはもちろんスバルのラリーにおけるヘリテージを意識したものだと考えられます。

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もちろん「WRブルー(128台のみ)」のボディカラーも同じ意図だと思われ、そしてクリスタル・ホワイト・パール(81台のみ)が用意されるのは、「パールホワイト大好き」なアメリカ市場を意識したものかもしれません。※S208にもこの2色が用意されている

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WRX STI S209は足回りも強化

ブレーキシステムはもちろんブレンボ(フロントは6ピストン、リアは2ピストン)で、ブレーキローターはドリル加工が施されます。

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ショックアブソーバーについてはビルシュタインによる専用品を採用し、スプリング/スタビライザーは強化され、前後ラテラルリンクのジョイントは(ブッシュではなく)ボール式に。
これはWRX STI ニュルブルクリンクチャレンジカーと同じ仕様だそうです。

ブレーキシステムやダンパーはS208同様だと思われますが、「ボール」リンクは市販車だとこのS209専用かもしれませんね。

なお、強大なパワーに対応するためにフロントクロスメンバー、リアサブフレーム、フロントストラットタワーバー等も強化済み。

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WRX STI S209のインテリアはこうなっている

そしてS209のインテリアもやはり特別製。
センターにアルカンターラが使用されるレカロ製スポーツシートのほか、ステアリングホイールもアルカンターラ巻きに。

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センターコンソールには「S209」のプレート(シリアルナンバーは入らない)。

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全体的にはスパルタンな印象で、WRX STI EJ20ファイナルエディションのような「チェリーレッド」のステッチはなく、まさに「走り一徹」なクルマだと言えそうですね。

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なお、北米での価格は未発表ですが、WRX STI Type RAの550万円(邦貨換算)よりも高額になるのは間違いなさそうですね。※S208は626万円の設定

スバルがWRX STI最強モデル「S208」発表。価格は626万円から、450台限定。カーボンルーフの「NBR CHALLENGE PACKAGE」も

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