| ただしボク的には「いい選択をした」とも考えている |
フォードは初の量産EVに「マスタング・マッハE」の名を冠していますが、これはぼく的に「うまくやったな」という印象。
というのも、世間一般に「EVは遅い」「EVはダサい」という認識があり、それを覆すのには「マスタング」という、パワフルで若々しく、スポーティーなネーミングが最適であったと考えているため。
加えて、マスタングを愛する人が「ファミリーカーとして」増車する可能性もありそうです。
ただ、このマスタング・マッハEについては「SUV」に属するボディ形状を持っており、これまでのマスタング(クーペ)とはまったく異なるセグメントに属します。
フォード・マスタングのEVバージョン「マスタング・マッハE」正式発表。アウディ、テスラ、メルセデスの”半額”で買える実用的な電気自動車が登場
これをマスタングだと認めることはできない
海の向こうでは「マスタング」の名はぼくが考えるほど軽くないようで、マスタングのファンやコレクターは「異常なまでに」エレクトリックSUVが”マスタング”を名乗ることに対して憤りを感じている模様。
今回、216万人ものファンを持つ「マスタング・クラブ・オブ・アメリカ」Facebookページには、その代表が「マスタング・マッハEは、マスタングではない」という内容を長々としたためた抗議文が掲載され、これは実に多数のコメントやいいね!獲得、そしてシェアされることで大きな話題となっています。※ただし、時代を考えると妥当な以降だという意見も述べられている
このほかにも、このエレクトリックSUVを「マスタング」と呼ぶことについて様々な議論がなされ、発売前(企画段階)にはフォード内部でも非常に大きな問題となったことも明かされていますが、現実問題として「マスタング・マッハE」というネーミングが与えられた以上、フォードは後戻りできず、さらに今後様々なボディ形状の「マスタング」がファミリーとしてラインアップされる、ということも示唆されています。
ちなみにシボレーも同様のアイデアを持っているようで、「コルベット」の名のもとに様々なバリエーションを持つ「ファミリー」が形成されるということをほのめかしていますが、これもまた「時代の流れ」「その名を未来永劫残すための手段」だと言えるのかも。
話をフォードに戻すと、フォードは驚くべきことに「SUVとトラック以外」の市場から撤退を決めており、その例外が「マスタングとフォーカス・アクティブ」。
将来的にはマスタングすらもそのライフを絶たれる可能性がないとはいえず、そのときのため、そしていつまかた「スポーツカーとしてのマスタング」を復活させるための布石として、今回エレクトリックSUVにマスタングの名を付与したのかもしれない、と考えたりもします。
VIA:Mustang Club Of America - Facebook