| EVはなにかとカスタム/チューンの制限が多い |
「EV」という性質上、性能アップを第三者が行うのが非常に難しいテスラ・モデル3。
しかし全世界で数十万台(もしかすると数百万台)という台数が出回るであろうことを考えると、(チューナーにとって)その市場規模を無視できないのもまた事実。
よって、これまでヴォルシュタイナーやノヴィテックといった大御所もモデル3のカスタム(内外装のみ)に参入していますが、おそらくは一番最初にモデル3のカスタムを手掛けたのがRevoZport。
テスラ・モデル3のカスタムはさらなるステージへ
ただしその内容は「手始め」ということなのかフロントスプリッター、サイドステップ、リアスカートにリアスポイラに留まっていて、しかしそのRevoZportが改めて今回リリースしたのが「より過激な」モデル3 R Evoキット。
画像を見ると、フロントスプリッター、フロント/リアワイドフェンダー、サイドステップ、リアディフューザー、リアウイングという構成となっていますが、RevoZportいわく「このエアロキットは、ダウンフォースを発生するが、高速距離は犠牲にしない」。
この意味するところはEVにとって非常に重要で、というのもダウンフォースを発生するということは空気抵抗の増加とイコールでもあり、となると航続可能距離を少なくしてしまうということに直結するから。
これはワイドフェンダー化で前面投影面積が増加する場合も同じで、前面投影面積増加=航続可能距離低下に直結します。
なお、アウディは「ドアミラーを、通常の鏡面からカメラに変更してコンパクト化することにより航続可能距離が10km増える」と主張しているほどで、それほどまでにEVは空気抵抗を意識せねばならない乗り物だということに。
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そういった意味では、ハイグリップタイヤを履いたり、タイヤ幅を広くしたり、インチアップでタイヤ/ホイールが重くなることでも一回の充電あたり走行可能距離が減るため、EVのカスタムは相当に難しく、何をやっても「改悪」になりかねないという実情もあるわけですね。
ただし今回RevoZportではリアディフューザーの角度を変更できるようにすることで「ローダウンフォースモード」を用意し、状況に応じて調整が可能に。
加えて各パーツをカーボンファイバー製とすることで重量低減を図り、たとえばカーボン製ボンネットは純正比でマイナス20キロを実現するなど、改悪とならないように配慮しています。
車高はフロントで25ミリ、リヤで35ミリダウンし、ホイールは21インチへと変更され、タイヤはフロント285/25、リアだと305/25。
モデル3はすでに”相当な速さ”を誇ることが明らかになっていますが、今回の軽量化やエアロパーツの装着、さらにはインチアップによってさらなるパフォーマンスアップを手に入れたということになりそうですね。
そのほかだと、こういったテスラ・モデル3のカスタムも。
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